「温暖化懐疑論」に対する反論

東京大学サステイナビリティ学連携研究機構が,「地球温暖化懐疑論批判」を無料公開。
(スラッシュドットジャパンより)
このPDF書籍で批判されている丸山茂徳先生は,和歌山大で講演されたことがある。その中で「温暖化はしない。むしろ寒冷化する。化石燃料を使った方が日本は富む」という論を展開されていた。
これには手を挙げて反論してしまった覚えがある。(若気の至りやなー)


地球温暖化が真理かどうかはわからないけれども,世界の潮流はCO2削減に決定済。ならば石油依存はやめて,脱石油/リニューアブルエネルギーに舵を切った方が,日本は富むのでは?と。ビジネスチャンスだし。
もちろん,IPCCだって絶対正しいわけじゃない。CO2の削減に意味があるかどうか,議論の余地はあるかも知れない。でも,それとは別に,石油依存を止めることにも一定の意味がある。だから,この機会に乗じて石油依存を止めるほうが良い,と思う。
そういうことで,「温暖化が正しいかどうか」は,もう議論する段階ではないし,いちいち反論する必要もないだろうと思ってた。
でも,そうでもないのね。
「温暖化懐疑論」は,「抵抗勢力」の業界,とくに電力・鉄鋼業界に都合のよいものである。
だから,CO2削減に協力を得られなくなってしまう。「脱石油」をすすめる上での障害になってしまう。新エネの足かせになってしまう。
だから,「温暖化懐疑論」にちゃんと反論する必要がある。そんな流れで,PDFで公開されて来たように思えた。
エラいなぁ,と思う。
ただ,国際的にもアカデミックな意味でも「日本はなぜ今頃にこんな議論を?」と思われている気もするなぁ。
京都議定書を批准しなかったアメリカが,あんな感じなのだから・・・

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