20年放ったらかしたら花畑

2つ前のエントリーでNYのチェルシーの話がでたけど、
その写真の上部が真っ黒だったのは、高架が映っていたからです。
これはHighLineという、今は使われていない高架鉄道。
ビルを突き刺しながら、ウエストサイドを縦断してます。
HighLine,Chelsea, NewYork
面白いなー、と思って、GoogleMapsで路線を追っかけてみると、なんか、木が生えてる・・・・。さらにググって見れば・・・

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阪急三宮ターミナル

hankyu_sannomiya_terminal
(1995.1.17 震災当日に撮影)
さて、阪急は三宮にも小さいながらターミナルをつくっていた。
震災で撤去されてしまった阪急三宮駅だ。
小さいけどもやはり、天井の高いコンコースがあり、たくさんの人が待ち合わせに集まっていた。
おそらく、清水栄二の設計だと思われる尖塔がついたり、屋上には巨大な映画館があったりした。 とてもお気に入りの建物だった。
アニメ「蛍の墓」の冒頭とラストシーンがこの三宮駅コンコース。少年が息を引き取る重要な場面がここのコンコース。

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旧阪急梅田ターミナル_手続きこそが問題だ

阪急梅田コンコースがいきなり無くなるということを知ったのは、mixiだった。
まちづくりや建築関係ではない友人のエントリーで、「えっ?まじで?」だった。
数時間のうちに、blogやらmlやらで騒がれ始めた。
m-louisさんは、そのフットワークと実行力で、たちまち以下のサイトを立ち上げている。
(トラバ募集!)
阪急梅田コンコースを残したい・・
私にとっての梅田とは、なんといっても阪急コンコースと村野藤吾の地下鉄換気塔だ。
あやしくドラマティックな金属ゴシックの梅田駅コンコース。ぐっと低くなって、あかるくなる部分は、旧改札だという。ここを抜けて街に出た。
小林一三(阪急の創始者)の、都市と田園を繋ぐ、まさしく「玄関口」をつくろうとする意気込み、通勤通学をドラマティックに演出しようと言う意気込みを感じさせてくれる。
ゴシックなコンコースは、ツルピカ建築とは全然違う、暗く、なんだか頽廃的な雰囲気で、その下に響く関西弁がまたよかった。ブラックレインでリドリースコットがロケ地に選んだのもそんな理由かもしれない。大毎地下で映画を見て、ここを通って阪急に乗って帰った日々が懐かしい。
ここが失われる。
あまりにも多くの人が知っていて、あまりにも多くの印象と思い出を持つ場所が失われる。
文化財としては、宝塚的ヨーロッパ趣味で、東京駅のようなホンモノ主義ではないかもしれない。むしろキッチュですらある。一等商業地といういみでも、文化財的価値という意味でも、保存は難しいかもしれない。
だが、あまりにも多くの人が、あまりにも多くの印象と思い出を持つ場所が、失われるのに、これでいいのだろうか?

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