結論としては,現地SIMカードの利用は面倒なので,日本のAmazonでアジアで使えるプリペイドSIM(2000円くらいで8日間5GBくらいで手に入る)を持っていったほうがいいと思います。
私は日本の携帯キャリアとしてIIJを使っています。IIJの料金は家族四人で6000円以下に収まっていて,不便もなくて気に入っています。ただ,海外のデータ通信ローミングができません。私はいつも,現地SIMを使っていたので,特に不便だと思っていませんでした。ですが,2023年よりフィリピンのSIMカードには登録が必須になっていたそうで,自分自身が少し困ったことと、その時の対処を記しておきます。
ポイント
・プリペイドSIMカード購入後,登録が義務化されている。
・登録しないとSIMが使えなくなる。
・WiFiがないと登録は難しいかも。
・SM(シューマート)などの大規模モールではフリーWiFiが飛んでいるが、フィリピンの電話番号がないとOTP(ワンタイムパスワード)が受け取れないのでWiFiは使えない。
・購入後しばらくは,登録なしでもSMSの受信は可能。
・携帯本体が必須。タブレットだけ,wifiルータだけでは登録できない。
AsiaAirでNAIA(マニラ国際空港)TMN3(ターミナル3)に着き,イミグレ(入国審査)を出た到着ロビーでSIMカードを買おうと思ったのですが、なぜか売っていませんでした。
何も知らない私は,空港からバスターミナルへ移動,屋台でSIMを買って,コンビニでロードして使い始めたのですが,翌日にSIMが使えなくなりました。あれ? まぁ,山の中だから,電波も届かないし,仕方ない,で過ごしてました。
帰国前日に私はSIMカードをもう一枚購入して,SM(シューマートという巨大モール)でフリーWiFiに繋いでSIMの登録をすることになりました。
私はiPadで登録作業をしました。(SIMの登録はスマホ本体でもできるとおもうのですが,SMのフリーWiFiに繋げられず,そうなりました。日本の携帯番号でwifi登録しようとしたら日本の電話番号はOTPを受信できません。番号を一度入れたら,電話番号が変えられず,スマホでのwifi接続を諦めました。)
SIMを登録した具体的な方法(キャリアはGlobe。Smartでも大きくは変わらないと思う)
・新しいSIMを携帯に差し込んでSMSの受信ができるようにしておく。
・iPadをSMのフリーwifi接続。SIMの電話番号を入力してOTPを送ってもらう。
・スマホがOTPコードを受信
・iPadにOTPコードを入れて,wifi接続が成立(携帯でもいいはず)
・iPadにGlobeone.appという,globe社のアプリを入れて,登録作業。(simカードにQRコードリンクが印刷されている。なおwebで行うこともできる)
・パスポートの写真,出国用航空券の写真が必要,フィリピン国内の住所は友人客やホテルで十分
・途中,OneTime PIN(一時的パスワード)がSMSで送られてくるので,スマホで受信してiPadで入力。
・10分程度で登録完了のSMSが届く。
おまけの情報
・開通後,プリペイドSIMカードをWiFiルータ(GlobeのSIMロックwifiルータ,Huawei Tatoo,2018年500ペソくらい?で購入)に入れたら利用できた。
・携帯ショップ店員は,WiFiルータではそのSIMは使えない,と念を押すように言ったが,普通に使える。
この作業に1時間以上かかりました。
ネットが繋がらないと,情報も探せないので,日本からSIM持っていったほうが確実なので,そちらをお勧めします。
なお,旅行者として登録したSIMカードは30日で期限切れになるそうです。
]]>この時間割は,履修可能かどうか,4年で卒業できるか,教育的に好ましいかなどは考慮されていません。あくまで,履修計画の参考資料として用いることを想定しております。
]]>その理由は,例えばデータサイエンスなどの,Pythonなどのインストールを前提とするごく一部の授業で対応が難しいからだと聞いています。
これはmacでPythonを使えないから,ではなく,インストール方法などの説明にmacとwinと二通り用意することができないからです。自分に技術があれば,乗り切れるといえば,乗り切れます。
まぁ,大半の授業は,MacでもWinでも,iPadやChromebookですら,対応できます。授業はmoodleというwebのシステムと,MicrosoftTeamsで成り立っており,これらは,Win/Mac/iOS/Android,どれも対応しているのです。
ではなぜ,windows10/64bit/x86という環境だけに限定しているのか?
それは,学生からのクレームです。
「うまく表示できない」とか「動画が見られなかった」とか「システムがおかしくて提出ができなかった」とか,学生からクレームが来たとき,「教員の環境では問題なく動いてる」の一言で終わるからです。責任持って動作確認するのは,Win10/64bit/x86だけだと。他は知らない,自己責任で使って,と言いたいわけです。
無理もないですよね。
ただ,それでmacは使えないかというと,ほとんど問題ありません。
そもそも,私もMacで困ってませんので。
すでにwinな人も,無理して新品ハイスペック買わなくても,問題ないと思います。
「おまえが1年生ならどうするか?」 と聞かれたら・・・M1Macの登場で暴落している中古のMacbook Airを買いますね。さらに新品のiPadとApplePenも買います。で,2年生の終わり頃に,Appleシリコン積んだ機種に乗り換えると思います。
Appleシリコン搭載のMacbookは,これまでにない素晴らしいノートパソコンだと思います。2021年度の新機種が出たら買うつもりです。
さらに2020年から,「クオーター制」が導入された。「クオーター制」とは,1年を4つの四半期に分け,その期間で授業が始まって,終わること。
今までは「セメスタ制」で,1年間は前期と後期の二期に分かれていた。それが4期に分かれる・・・・ほど単純ではない。
和歌山大システム工学部では,「クオーター科目」と「セメスタ科目」が混在している。2ヶ月でおわる科目もあるし,4ヶ月かかる科目もある。2ヶ月で1単位の科目もあれば,2ヶ月で週2コマ行って2単位にするものもあるし,週1コマ4ヶ月で2単位にするものもある。
そもそも,メジャー組み合わせは90通り。必修科目は第一メジャーによって変わるし,さらにそこに建築士資格や教員免許が絡んでくる。時間割は大変複雑となり,公式の時間割表ではよくわからない状況となった。
そこで,アルゴリズムを使って時間割を計算するスクリプトを書いて,100通りの時間割表を作った。元データは教育課程表とシラバス。これを入力すると時間割が生成される。
1級建築士と2級建築士の指定科目をさらに組み合わせたものも作成しているので,全部で300通りを算出している。(ダウンロードファイルには含めてませんが)
非公式であり,またアルゴリズムに任せて生成されているから,ありえない組み合わせの時間割も作られているし,教育上好ましいとは言えないメジャーの組み合わせもある。
どのメジャーでどんな科目があるのかを整理する上でも学生の参考になりそうなので,ここに置いておきます。自分でよく考えて使って欲しい。
]]>要求スペックはWindows10機種ですが,Macでもコストなしで対応できる,という情報は,以前と同じです。(2020.0517訂正:システム工学部とMicrosoftとDreamSparkの形式で,さらにMicrosoft Imagineでソフトウェア提供が行われていましたが,それらが「Microsoft Azure Dev Tools for Teaching」へと移行し,個人PCにはインストールできない規約となっているそうです。一方で,和歌山大はMicrosoftとEESの契約を行なっているようですので,kivutoを通じてMicrosoftよりWindows10Educationを個人PCへインストールする権利が与えられると考えられます。 2020.0615訂正:kivuto社(カナダ)とMicrosoft日本法人に和歌山大学が確認をし,個人PCへのインストールはできない,ということがわかりました。この件については大変興味深いことになったので,近く別ページに記述します)
2019年,2017年
なお,1年時にパソコン必要となる機会は,あまりないんですよね。タブレットで事足りてしまう。だからパソコン買うのは後でもいいと,個人的には思ってます。
Mac買おうかな,という新入生には,新しく出たMacBookAir2020は,最適な機種だと思います。私が私物として購入するなら,安い方のi3プロセッサモデル,SSDは256GB標準,メモリだけ増強して,1.8万円で16GBにします。(SSDは自力でも載せ替えられるが,メモリは載せ替えられないんじゃないかな)
これなら,6年間,大学院修了まで使えます。
学生は学生用Appleストアのサイトで4月6日までに発注しましょう。ギフト券がつきます。
特にプログラマーは,キーボードをUSにすることも検討を。(Appleストア限定)。
なお,同時に出たiPadPro2020については,買う必要なしと思う。中身はほぼ旧機種です。この機種はiPhoneでAR普及させるための技術者向け先行リリースだと思います。ただ,動画撮影で,とくにクロマキー合成を駆使するような場合には,LiDARが使えるこの機種は良いかもしれません。YouTuberな方にはいいかも。(次のiPhone13買った方がいいとは思う)
新一年生で,すでにPCを持っているなら,それを使えば良いと思う。普段はiPadかiPadAirにキーボードとペンをつけて持っていく。iPad10.2は安い。
PCを買うのは,来年にメジャー配属された後が良いと思う。
新一年生で,iPhoneユーザーで,Appleもいいかも,って思うなら,MacBookAir。iPadは買わなくていい。
新一年生で,マイPC持ってなくて,Androidユーザーか,Windowsがいいかも,って思う方なら,生協おすすめ機種に従うか,Surface Pro買うか。スペックよりも重量と電池持ちで選ぶかな。
技術とガッツがあるならChromebook。苦労するだろうけど。
P.S.
次のモデル,すなわち2021年のMacBookAir2021はプロセッサがARM(A14?)に変わると言われています。Windows10(intel64bit)は動かなくなります。一方で電池の持ちは断然よくなり,iPadアプリが動く(おそらくペンもタッチも使える)と思われます。
1995年の阪神・淡路大震災では,関西の建築・都市計画の研究者が中心となって,建物被災状況の悉皆調査が行われた。多くを建築系の学生が調査した。
今年,そのデータがデジタルマップとして公開されている。
「阪神・淡路大震災25年 災害デジタルアーカイブ」
現在の地図と比較できるので,特に区画整理事業が行われた六甲道,森南などのエリアは,バーをスライドさせながら見ると良い。
この作業が行われたのが,神戸大学工学部建築学科の製図室だった。その作業風景の写真(平田隆行撮影。当時大学4年生)。
この写真は,多分,1月31日(ひょっとすると3月31日かもしれないが・・・)ごく初期の頃ではないだろうか。今となっては貴重な写真だと思う。
アーカイブとして,ここに置いておきます。
]]>5時40分頃に現地入り。まだまだ暗くて写真が撮れない。
同じ道を同じような時間に順番に回り,同じ場所でシャッターを切る。
まちがどうなったのか,復興とはなんだったのかを考える。
あまり考えていなかったが,当日このルートを通ったのは,友人たちの家を順番に巡ったからなのであろうことを,今さら思い出した。竹内と岩本の家に向かったんだな,と。泉荘,エコーハウスなどにも向かったようだ,と。
同じ街のようにも見えるが,全然違う街のようにも見える。
2020年の年賀状は、長野県産の林檎。生産者から直接買い付けをもらいました。形がイマイチなので贈答品にならないB級だが,味は同じ。籾殻に埋もれた箱に入れられて送られてくる。当然ワックスも塗られていない。
今年も,大晦日の夜半から飲みながら年賀状を描く。清書なし一発描きして,着彩も今年はアドビを使わず,iPadで行った。
なお,過去の年賀状も「農作物シリーズ」です。
こちらでどうそ。
浦辺鎮太郎生誕110年建築展が,10月に倉敷で,12月に横浜で開催されます。和歌山大は「紀伊風土記の丘・松下資料館」の模型製作を担当しています。https://www.urabeten.jp
資料集にその説明文を書きました。400文字では収まらず,850文字のバージョンも作りました。もちろんそちらばボツになりましたが,別ページで「コラム」を担当することになりました。
ここには,ボツとなった850文字のバージョンを載せておきます。私としては,この850文字が一番気に入っています。
紀伊風土記の丘は,和歌山市東部,紀ノ川にほど近いの岩橋千塚古墳群を中心とした考古・民俗系博物館で,アルパックによって史跡全体のマスタープランが計画された。その中心施設が松下記念資料館で,松下幸之助によって寄贈され1971年に竣工している。
この建物には3つの特徴がある。第一は建物のボリュームを小さく見せていることである。資料館は1600㎡超と,移築民家や埋蔵文化財に比べて圧倒的に大きい。谷筋のため鉄砲水に備えて建物をピロティで持ち上げられているにもかかわらず,地形を巧みに使うことで見かけの大きさを抑えている。来館者からは1層にしか見えず,屋根も見えない。そのため建物というよりも敷地を囲う塀のような印象を持たせることに成功している。第二は,異界へのゲートとして作られていることである。駐車場からは450mの歩行者専用緑道が古墳群に向かって伸びているが,その線上に資料館がまたがっている。来訪者は緑道をまっすぐ進み,塀に開けられた穴のような薄暗いピロティに引き込まれる。ピロティの中心には移設された石室が配置され,吹き抜けから印象的な光が落ちている。上部は展示室となっており,現代と古代が交差する空間である。来訪者は印象的な空間を通り抜けることで,古代へ越境するような空間体験をする。第三は,古墳というモチーフである。外装材は地元産材の紀州青石(緑泥片岩)が使われているが,これは古墳の石室に用いられている材料である。エントランスはシンメトリーな構成で左右に石垣が伸び,中央に暗い入り口が口を開ける。中に入るとピロティの床仕上げは砂利敷で土の匂いが立ち込める。この空間構成は明らかに横穴式石室である。そしてまさにその方向通りに,移設石室がピロッティ中央に配される。ピロティ壁面には半割り丸太を用いた荒々しい格子が,窓には銅鐸の模様を模した面格子がつけられており,これも古墳を強くイメージさせている。(平田隆行・和歌山大学システム工学部)
600字のコラムを追加で書きました。こちらも転載しておきます。
紀伊風土記の丘は,「岩橋千塚古墳群」という古代の墓所を「遺跡公園」として整備するプロジェクトであった。アルパックは埋蔵文化財への影響を抑えた歩行者中心のマスタープランを描いたが,「歴史」へ意識が薄い地元では理解が及ばず,無理に車道を造成するなど,保存という名の破壊が行われつつあった。それを危惧した専門家たちが松下幸之助の寄付を得て浦辺を召喚し,事態の改善を図った。浦辺には歴史に敬意を払いながら現代を創造する「手本」が求められた。
ピロティが採用された資料館を「高床式倉庫」の引用だと見る向きもあるが,それは「歴史に敬意を払った」からではない。谷筋にあたるこの場所は鉄砲水のリスクがある。安全な場所にはすでに古墳が築かれており,避けることは難しい。そこで採用されたのがピロティで収蔵品を守る方法だった。だが,単に高床にすればボリュームが大きくなり他の遺跡を圧倒してしまう。さらに「高床式倉庫」のイメージは,この地の歴史を粉飾することになるかもしれない。そこで斜面を利用して掘割のような土地をつくり,ピロティを隠すように石垣を配した。屋根もできるだけ目立たせず,天井高の必要な展示空間を中央にのみ配置して軒高を抑え,緩い勾配屋根とした。こうして建物のボリュームは小さく抑えられ,ピロティは土と石に囲まれた暗い穴蔵の空間となり,「高床」ではなく古墳内部が「再演」される空間となった。(和大システム工学部・平田隆行)
P.S.
推敲段階では,マスタープランが万博公園のマスタープラン(丹下健三とアルパックが協働)との関係していることにも触れるつもりでした。そこから発展すれば,縄文論争,さらに丹下という意味では,広島ピースセンターのピロティとの比較なども面白いのですが,いかんせん,600字に収まるわけがなく。丹下健三とアルパックが大阪万博お祭り広場で展開した,太陽の塔を据えた巨大な屋根空間と同じように,浦辺は古墳を中心に据えたゲートウェイを作るのですが,できる限り小さな空間を作ったのだ,と考えると,とても対象的です。国家スケールの丹下に対して,地域スケールな浦辺,と言えるのかもしれません。
]]>追記2:2020.05.17:システム工学部とMicrosoftとDreamSparkの形式で,さらにMicrosoft Imagineでソフトウェア提供が行われていましたが,それらが「Microsoft Azure Dev Tools for Teaching」へと移行し,個人PCにWindows10Educationをインストールできない規約となっているそうです。一方で,和歌山大はMicrosoftとEESの契約を行なっているようですので,kivutoを通じてMicrosoftよりWindows10Educationを個人PCへインストールする権利が与えられると考えられます。ただし,現時点では未確認です。)
和歌山大でパソコン必携になって2年が経過し,3年目が始まろうとしています。私も授業をペーパーレス化しました。卒論の提出もPDFです。とても便利になりました。
そのパソコン選びですが,推奨スペックhttps://www.wakayama-u.ac.jp/_files/00171236/pc_requirements_2019.pdfが公表されています。Win10です。スペックは,全メジャーの要求を満たすものになっていますので,ここまでのスペックが必要になるのは一部ではないかと思います。Macは非推奨ですが,Macでもコストを掛けずに対応させることが可能です。
bootcampでWin10を起動するのですが,大抵のアプリはMacでもWinでも使えるので,案外Macで使えます。Macを考える人には,こちらをご覧ください。
私が1年生なら・・・パソコンは中古のMacbookにし,iPadProとApplePencilを買います。講義ノートは断然タブレットです。NoteShelf2やGoodNoteはとてつもなく強力なツールですし,電池の持ちが違う。CPUパワーはiPadで十分すぎる。
ノートアプリの使い方は,是非ググって見てください。これなど,読むと良いと思います。私はTEX使いませんが,タブレットの威力を感じると思います。
ここ数年,ノートパソコンはあまり進化していません。5年前の機種でも十分使えます。一方でiPadは劇的な進化を遂げています。iPadを持ち歩くことも,ひとつ選択肢に入れておくのはいかがでしょうか?
なお,MacにBootCampでWindows10を入れる方は,外付けのSSDから起動するWindowsToGoを使うのも,いいですよ。システム工学部の学生は,WindowsToGoをインストールする権利を得られますので,無料で使えます。(ただ,インストールはちょっと厄介ですが・・・なぜかEducationバージョンはインストーラーが素直に動かない・・・)
シス工に入学して,Macにしたけどわかんない・・・という方は,時間が許せば,直接相談に応じます。ハードに関しても大抵の工具はありますし,SSDの入れ替え程度なら手助けします。WinToGoの作成で困ったら,お尋ねください。
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