2026年度 和歌山大のPCとAIの革命

和歌山大の2026年度BYODパソコンの基準が発表されました。Windows11,x86アーキテクチャ,8GBメモリ,128GBストレージ,です。
私の周りの学生は,この基準をみて,大学生協で推奨パソコンを買った学生が多いのですが,非常に評判が悪いです。高額で重くて,中途半端だと。Macに乗り換える学生も多いです。特にAppleシリコンになってからは,バッテリー持ちが全然違うので。

Macは非推奨となっていますが,実際にはMacでもほぼ問題ないです。
他大学でもMacOSを可としている大学が多かったです。 調査(geminiにdeep researchで調べてもらった)した20大学では,東京大学や京都大学,東京科学大学(旧東工大),早稲田大学などの多くの大学でWindowsと並んでMac(macOS)の利用が認められています。和歌山大の「Windows 11・x86限定」という縛りは少数派です。東大のバッテリー15時間という縛りは,むしろx86は選択肢に入りにくい縛りになっています。一方,macOSやARM系CPUを明確に禁止しているのは横浜国立大学でした。他に千葉大,北大,九大,関大はWin主体のようです。

和歌山大の公式文書には「MacOSは推奨しない」という文言があります。 仕様策定の際,私からは「実際の利用においてMacで問題となることはほぼない」「他大学のBYODでもMacの排除は少ない」ことを挙げ,慣れたPCを引き続き使えるように「MacOSは推奨しないが,使用する場合はMacOS14 Sonoma以上とすること」という文言を入れる提案を行なったのですが,結果として「MacOSは推奨しない」という文言だけが残ってしまいました。

ではなぜ,Windows11/x86という環境だけに限定しているのか? それは,2021年の時と変わらず,学生からのクレームです。 「システムがおかしい」と学生からクレームが来たとき,「教員の環境では問題なく動いてる」の一言で終わるからです。責任持って動作確認するのはWin/x86だけで,他は知らない,自己責任で使って,と言いたいわけです。

ただ,それでMacは使えないかというと,ほとんど問題ありません。 MoodleやMicrosoft Teamsといった授業システムはMacを含めてどれでも対応していますし,そもそも教員の20%以上がMacを愛用しています。入学後にMacに乗り換える学生も結構いるのが現実です。

いま,生成AIやAIエージェントが産業構造を劇的に変えてしまうような変動期にあります。おそらく,2026年から2035年の10年で働き方は大きく変わってしまうでしょう。そんな時代に,あえて旧来の「Windows 11 / x86」をわざわざ選ぶのが本当に良いのか?という疑問はあります。AIには相性があまり良くないのですよね。Windowsでは,Copilot+pcという,AIパソコンがありますが,あれはX86ではなく,ARMです。ただ,ARM系は,旧来のアプリを使うにはちょっと問題がある。そういう意味では,Macは日常タスクもAIもバランスが良い,ということかと思います。AI業界の最先端ではwinよりもMac使いが多く見えるのはこれが原因かもしれません。(ARM系のCPU,統合メモリというハードウェアの特質なのでしょう。)

「おまえが1年生ならどうするか?」と聞かれたら・・・MacBook Airを買うと答えます。 これからのAI時代を見据えるなら,ARM系CPU,16GB以上のメモリ(GPUと共有),NPUありの環境が圧倒的に有利だからです。Anthropic社のClaude Codeのような最新技術も,Macで動くし。MacBook Air M4なら大学院まで6年使えるでしょう。

ただ,文系ふくた95%以上の大半の人は,エントリー向けのMacBook Neoで良いと思います。電池持ちがよいし,大半の人はこれでOKでしょう。ただ,メモリ8GBなので,時代の進化スピードを考えると実用的に4年が限界かもしれませんが。Surfaceか,HPのARM系もありです。

情報系でもビジネス系でも,AIバリバリ使う方は,持ち歩き用のノートPCとは別に,自宅用にMac miniを別途買うのも面白いと思います。そこでローカルLLMやClaude Codeをつかって,自分だけのエージェントAIをゴリゴリ走らせる環境を作りましょう。

大学での大半の情報教育は,ある意味で旧来のものです。だからこそ,大学という場所は,学生という時間を使える立場を存分に活かし,最新の技術を自分で試しながら慣れて行く実験場にするのがよいだろうと思います。大学教員でバリバリAI使っている先生なんて10%いないでしょう。(世代が上なのです)

さて,最後になりましたが,2026年のAIで起こっていることは,人類の歴史の中でもかなり大きな革命だと感じています。産業革命に近いような,震えるほど大きな革命です。「労働」が変わります。そこに早めにアクセスしたい人は,投資しても損はないです。大した金額ではありません。その力はとてつもないです。


調査した工学系の大学(Gemini DeepResearch)

※調査時点の情報:2026年3月25日
※各大学の公式情報は年度ごとに更新されます。最新情報は各大学の公式サイトで確認を。

推奨スペック比較表

大学名OSCPU(推奨)メモリストレージバッテリー画面カメラマイク備考
東京大学Win11 / macOS最新Core 5以上 / Apple M4相当以上16GB以上SSD 256GB以上15時間以上11インチ以上必要必要Wi-Fi 6必須、USB Type-C(DP)必須
京都大学Win11 / macOS最新Core i5以上 / Apple M3以上16GB以上SSD 256GB以上8時間以上13インチ以上必要必要HDMI出力必要
大阪大学Win / macOS特定なし(Microsoft 365が快適動作)学部による学部による4時間以上(最小)記載なし医学部放射線技術科学専攻はWin必須・16GB以上
東北大学Win11 / macOS Sonoma以上Core i5(第8世代相当)以上8GB以上SSD 240GB以上5時間以上11インチ以上(FHD推奨)最小:メモリ4GB
名古屋大学Win11 / macOS Sonoma以上Core i5(第11世代)/ M2相当以上16GB以上SSD 256GB以上8時間以上12インチ以上(FHD推奨)必要必要HDMI出力必須
九州大学Win11 Home 64bitRyzen5-230 / Core Ultra7 等16〜32GBSSD 512GB〜1TB11〜15時間学部・学科で要求スペック異なる
北海道大学Win11 ProCore i5(第11〜12世代)相当以上16GB以上SSD 256GB以上13〜15時間12〜13インチ重量1.1〜1.2kg程度
早稲田大学Win / macOS(学科により異なる)Core i5以上(先進理工はi7以上)16GB以上SSD 256〜512GB以上学科・専攻ごとに要求が大きく異なる
慶應義塾大学(SFC)macOS 14 / Win11以降Core i5相当以上 / Apple M2以上16GB以上256GB以上(512GB推奨)3時間以上(5h推奨)FHD推奨Wi-Fi 5GHz必須
上智大学Win / macOS公式BYOD仕様記載なし
東京科学大学(旧東工大)Win / macOSCore i系 / Ryzen / Apple M系16GB以上(32GB推奨)SSD 512GB以上7時間以上14インチ以下推奨重量1.5kg以下推奨、MATLAB・CAD想定
一橋大学Win10/11 / macOS Big Sur以上Core i5(第10世代)/ M1以上16GB以上12インチ以上必要必要最小:Core i3第8世代、8GB
筑波大学Win / macOSCore i5(第11世代)/ Ryzen5(第5世代)以上8GB以上(16GB推奨)13インチ程度推奨学類ごとの仕様PDFあり
神戸大学Win / macOS学部により異なる(工学建築系:Core i7第11世代以上)8GB〜32GB以上(学部による)SSD 256GB以上工学部建築系はNVMe SSD・32GB要求
広島大学Win / macOS工学部系:Core i7第11世代以上8GB以上(工学系は16GB以上)工学部:SSD 256GB以上8時間以上Wi-Fi 5GHz帯必須
千葉大学Win11推奨(ARM版注意)Win10不可(2025年10月〜)。詳細はPDF参照
横浜国立大学Win11必須(macOS不可・仮想環境禁止)x64系必須(ARM禁止の学部あり)16GB以上SSD 256GB以上工学部・管理学部・都市科学部でARM CPU禁止
立命館大学Win11推奨(macOS可の学部も)Core Ultra 5 / Core i5 / Ryzen5 / Apple M2以上16GB以上SSD(学科による)重量2kg以内推奨
同志社大学Win / macOS(OS指定なし)Core Ultra 5相当以上16GB以上512GB以上内蔵望ましい内蔵望ましい
関西大学Win推奨(経済・商学部等)i5 / Ryzen5相当以上16GB以上タブレット型非推奨

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