紀伊半島の杉皮葺き

杉皮葺き_かやの木館
紀伊半島南部の山村民家の屋根の多くは,杉皮で葺かれていたと言われている。村々でヒアリングすると年配世代の多くは「どの家の屋根も杉皮だった」と答える。
昭和20年代から30年代のわずか十数年のあいだに杉皮葺きは消滅して行ったようである。(杉皮の耐用年数は片側5年,およそ10年というところである。

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仙台の広瀬河畔教会記念碑納骨堂_象設計集団

仙台広瀬河畔教会記念碑納骨堂
(写真をみて,水が溜まるところがわかるかしら?)
象設計集団の大竹康市がつくった,「日本キリスト教団仙台広瀬河畔教会 記念碑納骨堂」に行ってきた。
1983年につくられた納骨堂=お墓で,象設計集団の創設メンバーのひとりで,設計者でもある大竹康市もここに納骨されている。

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聴竹居の屋根瓦は黄色かった

the Kyo-chiku-kyo façade
8月2日のことだけど,
本多・平田ゼミの面々,30名で藤井厚二のモダン住宅の名作,聴竹居を見学した。
竹中工務店設計部の松隈章さんのご紹介。
本多教授とは元同僚だそうである。
松隈さんは,ボランティアで「聴竹居倶楽部」を立ち上げ,建物の維持・管理や見学者への対応を行なってくださっている。
頭が下がる。

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アンチ・ジェントリフィケーション

chelsea_21th
ニューヨークで興味深かったのは、チェルシーのギャラリー街。
80年代終わりまでは、Sohoの倉庫街がニューヨークのギャラリーの中心だった。
ギャラリーを追ってブティックが出店し、粋なレストランができ、Sohoはこぎれいでヒップな街になる、その結果、家賃は高騰、コンテンポラリ・アートを展示していた前衛的なギャラリーは家賃が払えなくなる。そして、殺風景だけども家賃は安いチェルシーに逃げ出した。
そしてかれこれ15年。チェルシーには200軒ものギャラリーが集まっているらしい。
その中心地が21stと22ndストリート、だという。
で、チェルシーのギャラリー街は今、どうなっているかというと・・・・

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