デザインとコミュニケーション

和大の大学院はシステム工学部の学科の枠を超えた”クラスタ”で構成されていて、たとえば”デザイン科学クラスタ”は、建築・都市計画、システム工学(データベース情報工学)、情報デザインなんかで構成されている。
基本「ごった煮」だから、「アーキテクチャ」や「環境」、「プロトコル」という用語は全く違う意味に受け取られてしまう。それが新鮮でもあり、また誤解を生むところでもある。
建築系から思うに、建築も都市計画も個別解アプローチ、工業デザインや情報工学は基本的にマス・プロダクツに対するアプローチだということを痛感する。これだけでも随分と考え方が違ってくる。
さて、修士論文公聴会では、根本的なデザインの考え方の相違を垣間みた気がする。何かと言うと・・・・

続きを読む

妖怪と環境

17日、神吉先生の送別会(3/1付けで京都大学助教授となられました)で、、「ハビタット」の中島先生と、「妖怪談義」に花が咲く。中島先生曰く、妖怪とは、ある現象を認識する時に便宜上用いられたもので、実際にあった話なのだという。妖怪が登場する理由は、そのときの人知では理解できなかった、もしくは堂々と言えなかった、のが原因だと言う。

続きを読む

ウェアラブルとユビキタス

1月31日、今年度から神大工学部に移動した塚本昌彦先生の講演会が和大にて行なわれた。
参考: チームつかもと
情報のレア度:★★★★★
ブっ飛び度:★★★★★
信頼度:★☆☆☆☆
総合:★★★☆☆
まず、ウェアラブルコンピューターとは、「いっつも身に付けてる衣服のようなコンピュータ」で、特にヘッドマウンドディスプレイが代表格。はやい話が「スカウター(ドラゴンボール)」です。塚本先生はこれをもう、4年間ずーっとつけて生活しているそうです。
その奇特さと塚本先生の風貌の如何わしさが、大学の助教授というよりも、ハチマキ締めた「予想屋」のようでとても面白い講演会。

続きを読む

思い出と記憶と連想

年末・年始にかけて、いくつかの情報を見つけて、唸った。
ひとつ目は、ユビキタス社会の物と家庭にかんする研究会
ここの「ゆもか研ニュース」が面白すぎる。 物と思い出に関する研究だ。
失われていく建物の思い出に、建物の部材でウクレレをつくってしまう伊達伸明さんの「建築物ウクレレ化計画」から話がはじまる。 

いくら文化財を保存してもそれで個人の人生が救い上げられるわけではないと多くの人が感じている、自分自身の生きた時間の意味を確認したい。その飢餓感がこうした作品づくりをささえている。ゆもか研ニュース No.1より

これまで、尼崎市・杭瀬小学校、和歌山県高野口小学校をはじめとして、学校校舎の「思い出」という資源を活かした計画を考えてきた自分としてはとても、とても興味深い。 吉阪隆正の住居学が「こころの中の住まい」からはじまっているように、単純な機能ではない部分から建築を発想するのことが、とても正しいことだと思っているからだ。
<%amazon(B00067SRN4|l)%>
(ちなみに、研究対象のひとつだった「尼崎市立潮小学校」の校門が「槇原+ダウンタウン」の「チキンライス」のジャケになってました。これも「校舎の思い出」のひとつですね。)

続きを読む

建築と環境、ESCOについて

28日
午前は設計製図IIBのジュリー対象者の選出
全体的に「調査」は出来ているが「つくる」ところまで出来ていないため「つくる」ところに重点を置いて評価する。35人中10人を選出。
製図AとBが同時平行で進み、また発表がテスト期間と重なることはやはり大問題だと言わざるを得ない。

続きを読む