リサーチペーパー(小論文)

10月13日、二ヶ月遅れのリサーチペーパー発表会。
完成度の差が歴然とでた。
その違いは、
フィールドへの取り組みの違い、
ターゲットの絞り込み、
方法の明確さ、
だったとおもう。


木村(パイル織物工場研究)・中村(和歌浦景観構造)、fantastic!
パイル織物工場は神吉ゼミの研究を、さらに建築形態とサウンドスケープに集中して調べたもの。
和歌浦景観構造は、ゼミのプロジェクトで行っている和歌浦スケイプをリードしたもの。樋口忠彦「景観の構造」などを下敷きに、和歌浦の景観計画の基礎を練るもの。どちらも確かなデータ、的確な分析。
新山(雑賀崎の路地構成とコミュニティ)・奥野(路地の中間領域分析)、great!
文章よりプレゼン力の新山。文章を書くと日記になってしまうがプレゼンは心を揺さぶり、かつ理論的になるから不思議。一見、ぐちゃぐちゃに見える集落構成が、はっきりと枝葉に分かれていることが確認できる。コミュニティのスケールが一目瞭然。奥野は中間領域の空間的特製を把握。この中間領域は雑賀崎漁村集落の空間のキモだ。この集落は公・私ではない、別の尺度でオモテとオクが分けられている。彼らがオクに押し込めるものと、オモテに溢れ出すものの差はなにか?
小椋(幼稚園園庭)・吉村(湯浅の記憶とまちづくり)
オリジナルな発見が、イマイチ感じられなかった。研究の骨組みがしっかり組み上がっていない。目的・方法が不明確。
小論文は半年で、自分の力でオリジナルに解ける程度の問いをたてることがとても大事。
やりたいことより、時間内で出来ること。自力で問いをたてること、自力で答えを見いだすこと。こいつが重要。
論文とは、自分で発見すること、解決することです。
有効な手法を使えば、空間が次々と明らかになる 様を一度体験すると、いいんだけどな・・・
宮原(建築形態)
バランスのとれた形態とは何か?を探る実験心理学的研究。
それはいいとしても、実験の論理に緻密さがイマイチ足りない。
とはいえ、このテーマはやっぱ大変だ。
「もし、あなたが美を求めるならば、あなたは幾分か病気になる。美を求めるかわりに真実を求めなさい、そうすれば必ず美がそこから見えてきます。しかし、美と呼ばれる何物かを求めてはいけません。」ラルフ・ウォルド、ヘンリー・ソロー(「アメリカンランドスケープの思想」都田徹・中瀬勳 より孫引き)
たけぼう・あらーん
さて、頑張りましょか!

リサーチペーパー(小論文)」への2件のフィードバック

  1. 悩んでるときは、無理すんな。
    頑張ってもたかが知れちょる。
    「地域性」は他と較べることではない。他との差異ではなく、固有性です。代替不可能性。
    それから住んでいる住民の生活文化、生活の履歴、などがものをいいます。

  2. 私も最近、悩み気味でございます・・
    頑張ります!
    やはり地域性に大きな問題がと。
    住教育・住生活の文献あさりだしました。
    奈良女・生活学研究室!
    やっぱりすごいなー。
    未だ足踏み状態のボク。
    がんばらなきゃ!!!

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