修士論文の公聴会付近から、ほとんど無休。
HDレコーダに動画が溜まるも、見ることできずだった。(イナバウアーと亀田は見たけど)
やっと、データを移す余裕ができ、夜の研究室で中村好文の密着取材と、熊野の山林に生きる一家のテレビ番組を視聴する。
まず、4月13日放映のプロフェッショナル仕事の流儀、心地よい家はこうして生まれる 建築家・中村好文。
住み手の評価が高いこと!
さすがレーモンド・吉村順三直系。さらに中村好文さんのキャラが抜群。
辛くともニコニコと楽しみながら住まいを考える姿勢はとても共感。こうでありたいなぁ。
「ほんとに自分たちが欲しい家がどんなものか、わかっていない、知らないのだと思う。」
「雑談の中に混じっている家への要望、具体的な要望があるでしょうから、それを聞き出せればいいなぁ、と思って」
『依頼者にとってどんな家が心地よいのか、それを読み解き形にするのが建築家の仕事』
「家って面白い場所、ストーリーがあった方がいい。ひとつ物語を渡してあげたいな、と。」
「クライアントに頼まれてやっている仕事だし、クライアントのために建物をつくっていますけど、だけどそれより前に、まず、いい家をつくる、いい建物をつくる。クライアントが喜べばいいんだったら、そのようにつくればいいんだから。だけれども家に仕えているとなると、そうはできないですよね。いい家をつくんなきゃいけない、いい家をつくるために働かなきゃいけないってことになるんですよね。」
これぞ建築家の職能、という言葉が聞かれた。
住まいの設計・デザインとは、クライアントの要求をきれいにまとめあげることではなくて、ある飛躍をともなう。そのことがよくわかると思う。
「都市のイメージ」を訳した象設計集団の富田玲子さんが作った施主に訪ねる100の質問(名前はいい加減)というものがある。(このコピーをいるか設計で探しまくったが、カオスと化した事務所では発掘できなかった。)これも、普通の住要求とは全く関係ない質問が並んでいたという。
このアプローチは、住まいだけではなく、デザインのあらゆる分野に当てはまると思う。地域計画でも、景観計画でも、都市計画でも。 「発見的手法」(吉阪研究室)もまさにそうだったはずだ。
また、「いい家」をつくるという、クオリティのこだわりもまた、建築家の職能。
「大森林の小さな家」 〜熊野・野尻さん一家の十年〜
野尻さんの言葉一つ一つが強い意志と力を持っている。
森林とは何か、山に暮らすとは何か、を感じると同時に、現在の森林資源管理の経済的な問題を、野尻さん一家の生活を通して感じることが出来る。
とても良い番組だった。
おもわずフィリピンでのフィールドワークを思い出す。こんな人たちがたくさんいて、いろんな話を聞いたな、と。
この番組が良かったのは、「熊野の林業」を扱ったのではなく、「野尻さん一家」の10年を扱うことで見えるもの、を伝えている点だった。
昨年、滋賀県新旭町「映像詩里山」も良かったけど、これもとても面白かった。
今年は和歌山・熊野の山村の研究もしたい、そう思った。
(NHKさん、どちらの番組もBGMが最悪。何とかならないのだろうか?)
質問表、ゲットしました。
タンク、つながります。
DVD送りますです。
こんちわーっす!
富田玲子さんが作った施主に訪ねる100の質問を
ぜひまた探して見つけてください!!
視聴したいなー。。。
今となっては遥かかなたのゼミ室。。。。。
DVD見させて頂きました!どうもありがとうございました。
いや〜、すばらしかったです。本当にいい。なかなか住宅特集とかの建築雑誌からは感じれない、大切なことが盛りだくさんでした。こんなアプローチの仕方もいいな〜
かなりテンションがあがります。
ところで、熊野の研究面白そうですね
学生で視聴したい人は、ゼミ生は自分で見て。
その他は私に聞いてください。教材としても良い番組です。