麗江での調査も中盤。街にもすっかりなれ、はじめての休日は大理まで遠征してみた。麗江・大理の変わりようには驚愕。今回は民族建築調査というよりも、観光化というキーワードのもとにどのように動的に社会を捉えるかということが焦点となる。さて、どうするか? ちょっと考えていることのメモを・・・
・民家は生きていた
周辺民居、納西族・白族など雲南高原の民族の民居は現在もほとんどその形態を変えていない。在来の方法で在来の形態のものを造り続けている。だから90年代以降に観光用に造られたからといってフェイクであるとはかならずしも言えない。ここでは民居は生きている。では観光化何が起きた?
・麗江は納西族の街ではない?
どうも四合院を基準にした住居や街の構成は蘇州とそっくりで、建築だけを見ると漢族そのまま。じつは納西族の建築は他民族から拝借してきたものであることが多く、じっさいチベット付近ではチベット式の住居に住んでいる。
だから、古城を見に来る人にとっては雲南・納西族というマイナリティの醸し出すエキゾチズムは建築からは感じられない。(むしろ「ふるきよき中国」の姿だ)
・マスツーリズム化するために行なわれたこととは、結局・・・
インフラ整備(交通、宿泊、通信)
インターナショナル+エキゾチズムのカフェ
公衆トイレの設置
不純物の取り除き(近代化商工業の排斥)
公共空間(路地)の改造(石畳化)
写真をとるためのスペースの創出(目印と「パンフレットに移る場所」の創出)
・実は建物・街並は蘇州とかわらない。よって、「納西族的」のものは、むしろ人間を介した住まい方・生活文化でしかない。しかし、それをいかに維持できるのか?これが現状の観光都市・麗江の問題点
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しまったー!
ツーリズムについても平田さん考えてるのか!非常に失礼だけど何十歩も先を行っている平田さんに嫉妬だ。
マスツーリズムは持続的でないことはわかっているけど。エコツーリズムへ向かうには難しいんでしょうね。僕の地元が観光でお金稼ぎしたいらしいと聞いて最近ツーリズムに興味を持ち始めました。
むむむ!いいなぁ。ナイス環境じゃないですか!行ってみたい!感じてみたい!ここ最近中国の状況が気になる。資本主義?社会主義?どうなんてんだろう?民家関係の話もっと聞きたいです。