橋下弁護士が、大阪府知事に当選。
都市の比較的若い層の新しい保守層の支持が集まったのだろう。青島幸男、横山ノック、そのまんま東という「お笑いタレント系知事」の流れよりは、小泉純一郎、石原慎太郎の流れ、すなわち都市民支持の新自由/新保守、そしてポピュリズムの流れを感じる。
ま、それは良いとして、この府知事選、何が争点なのか全然分らない。テレビを見ないからかもしれないけど、この選挙、「元気なタレント」 vs 「硬い学者」、というイメージしかなかった。
街で選挙ポスターを見て、これは橋下弁護士圧勝だな、と思った。
熊谷教授のポートレイトは「生真面目」を絵に描いたようで全然親近感が涌かない。
一方、橋下弁護士のポートレイトははものすごくニッコリしてて、印象がいい。キャラに愛着がわく。
ポスターの違いを見れば、選挙対策ブレーンが違うことが良くわかる。橋下弁護士にはパブリックリレーションに詳しく、広告を良くわかっている人がいるのだろう。都市ではこういう「見た目」「親近感」の手法がけっこう効くのだ。
さて、大阪府知事選は表面的にしか知らない一方で、アメリカ大統領予備選挙は良く知っている。候補者の演説をYouTubeで見ているからだ。
オバマは演説がうまい。リズミカルでまことにノリの良い演説。これは熱狂するわけだ。「We want change!」のコールが、「猪木!猪木!」に聞こえる。話している英語はとても簡単で、Steve Jobsと同じくプレゼンの素晴らしいお手本。
大阪府知事選もアメリカ予備選挙もどちらも、「ポピュリズム」ということなんだろうけど、関西にいる私が、橋下弁護士よりもオバマやヒラリーの話しをたくさん聞いている、という状況はいかがなものだろう? オバマの演説、面白いんだな。未来に希望を感じるもの。なぜこれが日本に起きないのだろう?
日本でも候補者情報をもう少し出してほしい。ネットで選挙運動することは現在違法だけれども、解禁した方がよいように思う。
こんにちは。情報ありがとうございます。
そっか、「痛学者」イメージなのか・・
マスメディアでの「映り」の違いが今回の圧倒的橋下勝利の背景にある、というのもあながち間違いではないかもしれません。
ポピュリズムに陥らない、ネットでの選挙運動とは何か。
確かに、規制がある方が公平かもしれない。規制という言葉が気になるなら、共通の舞台(プラットフォーム)の上で、ということでしょう。
さらに、規制がある方がネット選挙運動解禁への敷居が低くなるかもしれません。
規制があると、候補者の能力差/資金力の差が広がらないので、反対する人も少ないかもしれない。
カネとヒトをつぎ込んでサイトを造り込める制度だと、広告代理店は強いだろうなぁ。
某広告代理店は, 2chのログを独占購入、ネットユーザーの動向を分析しているとも言われていますし。
大阪ローカルの夕方ワイドショーなど見ててる限りでは「硬い学者」というより、「痛い学者」という感じで受け取れました。
あと、小泉純一郎、石原慎太郎の流れ(ポピュリズム)ってのは非常に納得で、それはイコール短絡的判断イコール某広告代理店という風に結ばれる気がしますが、橋下さんの場合、全面的なバックアップは爆笑問題の事務所のタイタンが仕切ったようで、そして足場は一応ローカルに置いてる感じもあるので、何とか前者二人のようにはならんでくれんかな〜と思っております。
ネットでの選挙運動は一刻も早く実現してもらいたいもんですが、ただ、むしろポピュリズムに陥らず、ある種の平等を維持するという意味では、選挙管理委員がブログを用意して、同一デザインの元、各候補が期間中好きなように投稿し、好きなようにカテゴライズできるってくらいの規制があった方が有権者にとっては純粋に比較がしやすくていいなと思います。
大統領選挙では各候補のサイトデザイン比較なんてもんもブログ上でされちゃってるみたいですが、こうなっちゃうとやっぱり某広告代理店の出番が勝利確率高めちゃいますからね。
http://www.designwalker.com…