ニッポン放送とライブドア

先週ゼミ室で話していたら、報道?の影響か、受け取り方に違いがあって驚いた。
簡潔に。


1:資本主義と言う制度の下で、モラル・道徳という言葉を口にしているものはアホ。民主主義は一人一票、資本主義は一株一票、資本力がすべてを決定するのが資本主義。日本は資本主義なのだから、資本主義のルールがきちんと守られたかどうか、しかない。よって仮処分はライブドアの言い分が通るのが当たり前。
(日本は政治的には民主主義、経済的にはなんちゃって資本主義。)
2:日本の旧態マスメディアは少数寡占で、放送と新聞がグループで一体化している変な構造。朝日新聞+テレ朝、毎日新聞+TBS、産經新聞+フジ、読売新聞+日テレ。ワシントンポストとCBNが一緒のグループなんて聞いたことないし、WSJやタイムズが放送持ってるなんてことも聞いたことない。日本は少し異質。このヘンテコな「グループ」を引きはがしてやろう!としたのがライブドア。たしかに放送法っちゅう法律があって、新聞とテレビがつるむ意味はあったのだがIPと多チャンネルデジタル放送時代にはその意味は全く無くなる。だからさっさと引きはがそう、ということ。
3:旧態マスメディアは近い将来インターネットに負ける。インターネット企業をトップに再組織化される、と堀江はいいたいんだろう。だから球団を救おうとした。それは多分正しい。ニッポン放送がフジ・サンケイにいることが企業価値を高めるとは思えん。むしろ逆の可能性が高いくらいだ。
4:IP技術は既存インフラでうまい汁を吸う企業を再編する。ソフトバンクはNTTに、ライブドアは放送に、それぞれ再編成を迫る。IP技術によってNTTや放送は根底から覆される可能性がある。(IP技術で携帯電話は現在の1/10以下のコストに出来る) これは歴史の必然。
5:プロ野球で名前を売ったが、ライブドアってなにもの? はっきり言うと、インターネットでブレークした会社じゃない。All About Japan かどっかで、堀江社長と一緒に最初の会社を立ち上げた女性の体験談を見たけど、はやい話が、沢山の会社を買収し、旧態依然の社風をIT技術で効率化し、そしてまた他の会社を買収し・・・そんな形で大きくなった会社。 IT技術をどこよりもうまく使って合理化する。そうやって大きくなった。
6:もっと分析すると、IT技術を使って、社長自身の考えをたくさんのバラバラな社員に伝達する術を身につけた、ワンマン経営企業。いまどき、ワンマン経営なんて無理なんだが、ITつかったら出来ちゃうわけ。「社長ブログ」が典型。ワンマン社長即断で動ける経営体制を築いたわけだ。(時間外取引で株の大量取引を行なった際に(商法上)必要な役員会なんかは、メーリングリストや電子会議で一瞬で済ませているんじゃないかな?)  ワンマン経営するために、社長のイメージを宣伝して(テレビ出演、パフォーマンス)いたんだなー、納得。
7:民法放送メディアは、4グループくらいしかないけど、そのスポンサーを牛耳っているのは2社、電通と博報堂で、しかも前者が7割以上という、超寡占状態、実に巨大な影響力を持っている。放送・出版メディアの凋落は電通にも大きくかかわる。はたして、広告代理店がどう出るのか、とっても楽しみ。

ニッポン放送とライブドア」への1件のフィードバック

  1. 告知です。(ブログ内容と無関係で申し訳ありません)
    メール内容をそのまま記載します。
    「zero zoneの交流会vol.003のご案内です。来る3月6日(日)の18時から、前回と
    同じくJR杉本町駅前のsampleで開催します。お忙しい中とは思いますが足を運ん
    でいただけると幸いです。前回同様、皆さんと飲みながら楽しい話ができればと
    思います。お待ち致しております。」
    とのことです。
    前回に僕が参加してるので、わからないこ聞きたいことなどがあればご連絡ください。
    **ZERO ZONEは大阪市大の建築学生が主体となっている、近畿圏の建築学生の交流を目的とした団体です。最近復活したばかりなので、まだお酒を飲んでワイワイ騒ぐ(建築話多)感じです。時期がくれば、他大学との合同設計などが行われたりもしますし、プレゼンなどは随時行われます。特に和歌山大学は他大学との交流が希薄なので、こういった機会に交流を深めることは有意義だと思います。**

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