これ!という文章

5日、神大重村研と和大本多ゼミとで学会コンペのピンナップ・レビューを合同で行う。重村研は昨年も全国で入選、近畿支部で2つ入選という常連だが、現時点では和大に勝算ありか?和大が卒業論文+設計をそのままネタにしているからだろうけど。
閉会後、山崎助教授の部屋にて歓談。「このひとはこれだ!」という論文は何が違うか、を議論。世に緻密な論文は多々有れど、オリジナルで新しい知をもたらす論文は数少ない、と山崎先生は言う。
吉阪隆正の「これ!」はなに?と聞かれてふと「住居学」とこたえた。深く考えはしなかったけど、吉阪隆正は「すまい」と「まちづくり」の二本立てで出来ている、と考えている。個と集団、と言ってもいいかもしれない。それが「不連続統一体」になっていくことに向かっていたのではないか、とおもう。その過程でいろんな手法が導きだされているのではないか、と。「近代化とは100年かかって個人をバラバラにして来た過程だ、今後100年かかってまたそのバラバラになった個人から組み立て直すのだ」(吉阪隆正 都市住宅・特集 まちづくり)ともいっているし。まぁ、そんなに単純ではないのかもしれませんが。
我が指導教官・重村先生のベストワークは、「木賃アパート論」だとのこと。精度は極めてはいないけど、たしかに核心を的確に捉えたものだと思う。私にとっても座右の書でかなり苦労して原本(都市住宅1972頃だったと思う)を手に入れました。さらに追加するなら、「集住の景観」(1992住宅特集)「漫画の世界と幻の都市」(美術手帳)「定住の構造・第一章」(1991博士論文)が抜きん出た作品だと思います。
さて、自分は・・・

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