設計製図ピンナップ・レビュー&OneDayエクササイズ

.HMRでも触れてるけど、設計製図の中間発表があった。模型表現とプラン・断面を条件にしているが結果は悲惨。
はじめてだからか?それとも今年は時間が短いからか?いい作品が少ない。なんだこれは・・・・ちょっと考えなくてはならない。学年の色なんだろうか?


まず、図面精度が低すぎ。全くスケールが入っていない人、壁厚は柱・梁の入り方などが出来ていない人、コンセプトがその辺のプレハブメーカーより劣っていてどうする?
難しい課題に取り組んでいる人、悩んでください。すんげぇ難しいんです。「誰もやってないこと」は大抵難しい。大層なことをやらなくても「すまい」の概念をちょっと考えなおすだけで、新しい空間が生まれます。
もっとも大切なのは、「こんな生活が理想だな」という漠然としたイメージを現実化すること。その生活のイメージが、「本当に理想的か?」疑うこと。そしてもう一回創ること。
下手でもいいから、志を高く持って設計にのぞんでほしい。「かっこいい建築」ってそんな志し高くはないです。もっともっと。
◆One Day Exercise
レビュー終了後、TA企画のOneDayエクササイズが行なわれた。
「コンセント・スイッチ・タバコ・ティッシュ」など、製図室にある、身近なモノをA3サイズでプレゼンする、という課題。
当然、何名か上手い人がいる。だけど、全体平均を取れば相当レベルが低い・・・上手い・下手は関係なくてプレゼン・デザインって意識が全くない人ばっかりだ。日本の小・中・高の美術教育は一体どうなっているのだろう?
平均レベルが低いなら、住民参加で美しい街なんか出来ないよ、と真剣に考えちゃう。これを設計製図の演習だけで鍛えなおすのなんか無理だ。ホント無理だ。美しく・見やすく・相手に伝える、そんな当たり前のことなのに。上手く出来なくてもいいから、努力のあとが見たい。
せっかくだから、いくつかヒラタ案を考えてみた。一方的な批判は嫌い。たえず対案を出すことがクリエイティブなディスカッションだから。そのうちアップ?

設計製図ピンナップ・レビュー&OneDayエクササイズ」への2件のフィードバック

  1. そうなんですよね。表現力がない。これにはたまげた。駅でポスター見てても、「伝わる」ものとそうでないものがあるし、それで十分学べる。
    (都市住宅のレイアウトやっていた、杉浦康平の展覧会やっているようです。<%isbn(4-88752-191-X)></a>
    おー、しっかりちぇっくされてる〜。
    まいったなぁ。
    今、風邪引いちゃってしんどいです。

  2.  かっこいい建築<そんな志は高くない。ヒラタさんかっこいい。確かにおっしゃる通りだ。プレゼン・デザインとも関係しますが、オープンデスクにお見えになる学生さんの設計演習課題をかなり見て来た経験から言えば「漠然としたイメージの現実化」以前に『何を考えたのか』『どこが売りなのか』を表現できていないものが多いように思います。
     それが出来ようになるだけでも随分良くなるのになあ。白状すれば、プレゼンボードなんか見なくても「考えてることはいいんだけどねー。きちんとその考えを表現できてる?その考えが具現化された建物になってる?」と問うだけで、学生の皆さんを黙らせることができます。これホント。
     あー。むちゃくちゃ学生さんの手伝いがしたくなってきた。
     あ、ヒラタさんその対案。楽しみにしてるからね〜♪

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