「建てる」と「買う」の間

スケルトン・インフィル集合住宅を研究しているM2アキエール氏とアンケート表を作成していて、面白いことに気がついた。
注文住宅は「建てる」もの。
建て売り住宅は「買う」もの。
マンションはもちろん「買う」もの。
では、スケルトン・インフィル分離住宅は?


ここには、住宅の商品化という問題が見え隠れする。
S/I住宅には、二重の可能性がある。
ひとつは省資源+リサイクル。建築をエコロジカルにしていくためのひとつの方法がスケルトンの超寿命化と、インフィル資源のリサイクル。
もうひとつは、住宅の商品化によって住宅が消費材になってしまったことへの反動。商品なんかじゃなく、「建てて住まうこと」を取り戻すために、スケルトン・インフィル分離を行なう。つまり、インフィルは自分で建てる!
で、主題に戻ろう。
スケルトン・インフィル分離住宅は「建てる」ものか、「買う」ものか?
うまい言葉が見つからない。
敢えて言うなら「占める」だろうか。
スケルトン・インフィルに生きることをうまく表現する言葉が生まれた時、はじめて、スケルトン・インフィル住宅の住まい方が定着したと言えるのではないか?と感じた。

「建てる」と「買う」の間」への5件のフィードバック

  1. 定借(つくば方式)だったら、土地/スケルトン/インフィル、の所有が一世代経過したらずれるからなぁ。まず「建て」て、一世代経過したら「借りて」・・・うーん複雑。
    いやいや、定期借地はむしろ新しい。私なんぞ「人工土地論」(吉阪60年代?)、「イエポリス」(西山夘三60年代)などを思い出す(笑)。
    メタボリズムに先行する諸計画。

  2. うっわー。やだな「閉てる」。
    ところで定借スケルトンを購入して象設計集団にオーダーメイドで設計してもらったら、それは「借りる?」「買う?」「建てる?」
    なんかS/Iと聞いて定期借地を思い浮かべてしまった私って、感覚が古いのかな?

  3. ヒラタです。
    おれ、怒らんけど(笑)。(機嫌は悪くなるけどなー)
    本題ですが、居住者がインフィルをシーラカンスにオーダーメードで設計させた場合、その家は「買った」のかそれとも「建てた」のか。
    主体が建てる部分がインフィルに限定されていても、それは「建てる」ことになるのか否か? スケルトンは新たな「土地」なのか、それともあくまで建物なのか・・・
    日本語では、タテグ=建具=閉具、なんだそうです。「閉てる」と書いて「たてる」と読める。家を「閉てる」と書く日が来る?

  4. こんにちは。お初です。
    この話は、主体の立場がネックになりと思いました。(ただし設計者という立場は除く)
    >注文住宅は「建てる」もの
    主体が施主なので納得。
    >建て売り住宅は「買う」もの
    主体が消費者なので納得。
    もし、ハウスメーカーが主体だとしても、彼らは売るために「製造」しているので、納得。
    >マンションはもちろん「買う」もの
    主体が消費者なら納得。
    不動産が主体でも、上記同様に納得。
    でも、主体が個人施主で、建てたものに自分も住むとなったら、それは「建てる」ものになるでしょう。(「売る」ものにもなる)
    立ち退きによって、そこに住むことが確約されている人然り。(「最上階の家で、広いリビングが欲しい」といったように、施主さながらの要望を出す方もおられるようです。)
    では、S/I住宅は?
    コーポラティブ的に自分たちでスケルトンまで建てたなら「建てる」もの。
    スケルトンだけ建ててあるものに、入居する場合は「買う」もの。
    と、区別できるような(しざるを得ない)ような気がします。
    これは、マンションの構図と同類だと思います。
    S/I住宅の事例が少なく、またマンションの多くが建売化している現状の結果だと思います。
    思いますに、S/I住宅を「建てる」「売る」どちらと決めるのは、早いと思います。
    今後の進み方のベクトル次第のはずです。
    で、いつかは「建てる」「買う」のどちらかに収まると思いますし。
    もし、他の言葉が生まれるなら、それは主体の新しい立場が生まれるのと同じだと考えます。
    と、屁理屈小僧が言ってみました。。。
    「ゼウスの稲妻」ならぬ「平田の稲妻」が落ちそうなので、心臓に毛を生やしておきます。

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