「丘のある家」(追記しました)

本多友常教授の設計した住宅「丘のある家」のオープンハウスが行なわれた。
施工の遅れから、まだ竣工前。でも、建物の外回りは終わっている。
この建物の見所は、やはり「丘」そして、ちょっとかわった木造小屋組。
丘のある家


「丘」は、
1、塀で閉ざさずに、いかにしてまちに開き、いかにしてプライバシーをまもるのか?
2、紀ノ川三角州という、水害の危険性、津波の危険性のある場所での防災すまいづくり
3、丘にのぼる、というアプローチ、そして緑の立面がみえるというランドスケープ
こんな意味がある。
玄関は反対側に抜けていて、丘に登った時の「見晴らし」、「やっほー感」がたまらない。
施工に色々と問題はある(?)けれども、とても気持ちのいい作品だったとおもう。
ひいきめ無しに、とても良い作品なのではなのではないか?と思いました。
(追記アップ)
小屋組
小屋は化粧(構造を見せちゃう仕上げ)で、こんな風に見えています。
梁と母屋と垂木が一体化したような構造で、長手方向に倍の木材がダブルではいり、断面係数を稼ぐことが出来るようになっています。
普通に鉛直加重を考えると、上弦が圧縮、下限が引っ張りになるのかな?
くわしくはわかりませんが、間伐材が利用できる小屋組で、かつ薄いものを狙っているのだと思います。
「ほうづえ」は、剛性を高めるために加えられているそうです。
この「ほうづえ」、私にはちょっと違和感がありました。あと、ボルトがすごく沢山見えるのは評価の分かれるところでしょうか? もともと節穴が沢山ある木材なので、いいって言えばいいのですが。

「丘のある家」(追記しました)」への7件のフィードバック

  1. えっと、
    この住宅の敷地は、昨年の和大の設計製図の課題として出題されました。敷地QTVRなどが、設計製図サイトからダウンロードできます。

  2. 西さま、アップしました!
    m-luisさん、ども!
    この丘、完全に「人工」です。
    まわりは完全なる平地。
    「丘である家」でもいいくらい。
    「丘つくってもたで〜」って感じです。
    いや、星の王子様は活火山を庭に持ってたけど、敷地に丘を持っているというのも、贅沢ですよー。

  3. 「丘に」ではなく「丘の」というところが複数意味を持って面白いですね。
    あ、いや、「丘」を所有する意味一つなのかな?

  4. 小屋組みの写真などありましたら、メールで送るか、ブログにアップしてください。

  5. あたり!
    そうです。梁なのか垂木なのか、その中間なのか。なんか不思議な感じがします。

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