フラードーム(geodesic dome)の作り方

段ボールでフラードームをつくるのは、それほど珍しくはないのだけど、その方法を記したサイトはあまりない。
つくっている事例はポツポツとあるのだけれども、肝心な作り方が載っていない。
んー、不便。
ってことで、これから造る人たちのために、メモを公開しておこう。
aab_triangle
(aab型のパネル寸法。折り目誤差のため、1mmほど小さくしてあります。これが35枚必要)


まず、フラードームの大きさ。
脚立なしでも施工できる大きさを考えると、半径2000mmから2300mm程度が適当だと判断。(今回は2000mmで施工)
パネルの三角形の一辺の大きさはおよそ800mmから900mm程度です。ドームの最高高さが2400mmから2800mm程度になります。
パネルの各寸法は計算して求めます。
計算にはdeserdomesのサイトにあるcaluclatorがとても便利です。「dome radius(ドームの半径)」に数字を入れれば、三角形の各辺の長さが出ます。三角形は2種類必要。
半径1000mmのドームだと、
403.5mm × 348.6mm × 348.6mm のパネル 35枚、(AAB)
403.5mm × 412.4mm × 412.4mm のパネル 70枚、(CCB)
という寸法になります。
(半径を大きくしても小さくしても、比率は同じなので、パネルの大きさは簡単に計算できますね。)
で、ここで、「リブ」の大きさ、段ボールの厚さ、を決める。
経験値として、段ボールは「シングル」(厚さ約7mm程度)とし、リブは75mmとした。
理由は簡単。ダブルの段ボールは切りにくいのでシングルとし、試作段階でリブ100mmは十分すぎ、50mmでは小さすぎるように感じたからだ。
パネルの作成方法は、まず、リブを加えた三角形を切り抜き、リブの部分を折り込むことにする。
折り込み方が重要で、切り目をつけて折り込むが、切り目を外側にせず、内側にするのがポイント。そうすると、寸法に誤差が生じにくくなり、かつ丈夫になります。
また、段ボールの目の方向にも気をつけておくと、より丈夫になります。
(この図面だと、タテに目を通すと良いかもね)
ccb_triangle
(ccb型のパネル。同様に1mm小さくしている。これは70枚必要。)
組み立て方は、aab型三角形を、5枚組んで五角形を6コ、
ccb型三角形を6枚組んで6角形を10コ、3枚組んで台形を5コ、この3つをあらかじめ組み立てて乾燥させておく。。
接着はリブを速乾性木工用ボンド(エマルジョン系接着剤)。薄ーく塗れば、2分で十分な強度が出ます。足りなければガムテで仮止めしておこう。
あとは、この3パーツを使って、下から組み上げて行きます。

フラードーム(geodesic dome)の作り方」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: poly-tanked cosmos - 段ボールとクリップでフラードーム

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