段ボールでフラードーム(D3型)

dan-dome
「ダンドームでドーモ!」(CAP House、2007年8月3日、山崎義人、稲地秀介、室崎千重、平田隆行)
今年も神戸のCAP Houseアート林間学校に参加。
で、ことしは・・・段ボールでフラードーム、だ。


2005年は、実測ワークショップ「はかるとわかる、はかりかた」
2006年は、ドームづくり第一弾、「ドームでドーモ!」。割り竹をつかった直径5mのドーム。
ambo_dome
ただし、スケルトン完成で時間切れ。
そして2007年の「段ボームでドーモ!」。
段ボールという「面」にこだわるのは、前回のリベンジでもある。
前々日に台風直撃の予報。雨天決行するために、組み立てを屋外から室内に変更、最高高さを低く抑えるべく、形も変更。
チームは、神戸大重村研+和歌山大本多平田研で構成。神戸大のB4が3名に、和歌山大のM2(Ni)がサポート。小さくなったとはいえ、直径4m、最高高さ2.4mの堂々たるドーム。立上がるかどうかは不安である。これだけのスタッフがいるのだから、なんとかなるだろう、という甘い読みもあるが、万一たちあがらなかったら悲惨だ。
当日、台風はやや逸れたが、暴風圏内。
朝から土砂降り。
capに着いたスタッフは、運び込まれた段ボールを見てまず、「ホンマに出来るんか?」と怯む。なにしろ子ども達とともに、105枚の段ボールを切り抜き、組み立てて行かなくてはならないのだから。
集まった子ども達は8名。4班に分かれてザクザクと段ボールを切る。
小学校低学年の子どもにとって段ボールを切り抜くのはメチャメチャ大変。励まし、手助けしながらどんどん切る。
スタッフの顔はすげぇマジ。
「間に合わんのちゃうか?」という恐怖からものすごくマジなのである。
本気モード全開。
台風のなか、スタッフと子ども達は、ドーム完成を使命に力を合わせる運命共同体とあいなった。
段ボールを切り始めて3時間でパーツが完成。見学していたお母さんや神戸市教育委員会からの見学者まで動員して組み立てに移る。
「そこ抑えとって!、ガムテ!! ここ!!!。つぎ、ボンド係っ!,六角形!」
殺気立った現場の空気が立ちこめる。
スタッフも子どもも、自分のなすべき役割を察知しながら自分で考え、動く。
最後のパーツがハマるとヘニャヘニャだったドームが突然「ピシっ」とするから不思議。
支えていたメンバーが自然と手を離す。
おぉ、すげー。
実にしっかりとしたドームが立上がった。
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多少の荷重にもヘッチャラな丈夫さ。
天井も高く、大人も楽々暮らせそう。
子ども達もすごく楽しそうだった。
ドームが建ち上がりはじめると、子ども達は全員内部で木工用ボンド係(笑)。外より中が好きなのね。ドームの中で奇声を上げてまるで猿のような大騒ぎ(笑)。音の反響を楽しんでいるらしい。完成した後は外に出て、ドームに落書き大会。(やはり落書きしたいらしい。)
いやー、めちゃめちゃ楽しかった。
スタッフは完成と同時に放心状態。満足と安堵。
CAPの下田さま、子ども達、お母さんたち、スタッフのみんな、ほんと、どうもありがとう。
また来年!
(来年の案として「タワーだわぁ」という企画を話したら却下されてしまった。ならば、「橋でトラス」はどうかしら?)
(後日談)
dome_skeleton
解体時に実験を。
面の段ボールをカッターナイフで抜いて行く。
これだけ抜いてもまだ丈夫。
しかし、フレーム部分を数本切ったら、あら不思議。
ドームは崩壊してしまいました。

段ボールでフラードーム(D3型)」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: poly-tanked cosmos - 段ボールとクリップでフラードーム

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