和歌山市・新市民会館について

2016年11月12日、和歌山市の新市民会館のシンポジウムがあり、パネリストとして参加してきました。

新市民会館は、伏虎(ふっこ)中学校の跡地に計画されており、プロポーザルによって設計が決まっていました。現在「基本計画」を策定する段階です。

私の発言の持ち時間は3分+1分程度の予定で、いただいたお題は、市民会館に期待する住民参加のまちづくり、でした。準備期間はあまりなかったのですが、和歌山市に住んでいますから、それなりに興味を持ってはいました。その問題に向き合ってきた方々も存じ上げていますし、また、地方都市の数十億円のプロジェクトですから、いろいろかんがえるところはあります。

今回は自己規制はやめて、割とストレートに発言しました。私の発言の主旨を記しておきます。

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奈良・十津川村の木造応急仮設住宅

2011年台風12号災害の応急木造仮設住宅(奈良県吉野郡十津川村平谷)

7月中旬に、2011年紀伊半島を襲った、台風12号災害の仮設住宅を視察してきました。

奈良県では仮設住宅の約半分が木造で造られました。
残念ながら同じ林業県である和歌山ではすべてプレハブ建築協会の鉄骨造の仮設住宅なので少し悔しい。

奈良の木造、これがなかなか素晴らしいものでした。

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塩崎賢明先生の最終講義と鼎談

2012年3月3日(土)、神戸大にて塩崎賢明先生の最終講義があった。

立ち見が出るほどの盛況。
最終講義は、これまでの研究を一望するもので、とてもすばらしかった。(非常にたくさんのことが詰め込まれており、とてもここでは内容に振れることはできませんが…)

第二部は塩崎先生を含む鼎談で、阪神淡路大震災と東日本大震災のキーパーソン3名が登壇。
非常に濃密な鼎談となりました。その一部発言をメモとしてまとめたので、アップいたします。
(室﨑益輝先生の発言部分です。文責は、私、平田隆行にあります。時間があれあ、つづきも書きます。)

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積んで組んでドーモ!は紀州材の積み木

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竹ドーム,段ボールフラードーム,テンセグリティ,と続いたC.A.P.での夏のワークショップ。
今年は組積造にチャレンジ。
だが,ブロックを使ったら危ないから,小さな木の板を使う。いわゆる「カプラ」のようなモノである。
和歌山の白樫木材さんより,紀州ヒノキの間伐材で造ったピースを1万個貸して頂き,ニッサン・マーチに積み込んで神戸へ走る。白樫木材さんの白樫啓一さんは紀州材の天然乾燥材に大変なこだわりを持っている,木材のプロで,紀州材の木の良さをどうやって次世代にわかってもらえるかを考えて,この「積み木」を作っている。いいにおいがして,反りがない。

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