浦辺鎮太郎「紀伊風土記の丘・松下資料館」

松下資料館エントランス・古墳のエントランスと同じ要素で出来ている。別写真参照

浦辺鎮太郎生誕110年建築展が,10月に倉敷で,12月に横浜で開催されます。和歌山大は「紀伊風土記の丘・松下資料館」の模型製作を担当しています。https://www.urabeten.jp

資料集にその説明文を書きました。400文字では収まらず,850文字のバージョンも作りました。もちろんそちらばボツになりましたが,別ページで「コラム」を担当することになりました。

ここには,ボツとなった850文字のバージョンを載せておきます。私としては,この850文字が一番気に入っています。

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2012年度卒業設計・推薦のことば

2012年度「近代建築・卒業制作優秀作品」の推薦のことば。
ことしは、和歌山の漁村・阿尾集落の仮設住宅を扱った山口剛君の作品を評しました。

山口君は毎日DASの建築部門賞を受賞しています。
木造仮設住宅の研究で、チームを組んでいましたが、その成果を設計で発揮してくれました。

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産経新聞「防災減災わかやま」2013年6月 東北の復興が進まないのはなぜ?

公民館跡地につくられたかさ上げの高さを示すための現地確認場

名取市閖上の公民館跡地につくられたかさ上げの高さを示すための現地確認場

 

東日本大震災の発生から2年4ヶ月以上が経とうとしています。しかし、津波が襲った被災地に復興の気配は感じられません。仮設店舗の商店街や漁港に付属する水産施設ばかりで、震災前と同じように商店や住宅が建てられたというニュースはほとんど聞きません。1995年の阪神淡路大震災では、新しい住宅がどんどん建っていた時期でした。東北の復興はなぜ、これほど進まないのでしょうか?

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三陸沿岸中小漁村における地域文脈(漁村と津波災害からの復興)

2012年3月に、日本建築学会都市計画委員会、地域文脈形成・計画史小委員会にてとりまとめた、「東日本大震災と都市・集落の地域文脈 -その解読と継承に向けた提言-」にて収録されています。ダウンロード

農村計画委員会にて議論されたことを中心に、漁村復興の考え方をまとめております。