
阪神淡路大震災後に被災者支援を行なう山口組。本部前にて撮影
広域指定暴力団・山口組の本部は神戸市灘区の山の手にある住宅街にあります。阪神淡路大震災では倒壊率の低い地区で,震災の直接被害はあまりなかったと思います。1980年代は山口組の組長をめぐる抗争が頻発し,一般市民が巻き込まれて死者も出ており,警察が24時間の監視していました。暴力団排斥を訴える住民運動もありました。
さて,その山口組ですが,阪神淡路大震災直後に,かなりのボランティア活動を行なっていました。全国的な暴力団組織のお膝元ですから,トップの号令で「いざ鎌倉」とばかりに構成員が集まったのでしょう。自衛隊さながらにキビキビと,黙々とボランティアに精を出していました。パンチパーマの男たちが、紙おむつを運ぶ光景はとても印象的でした。 続きを読む