「文化としての住まい」-05_特異点としての聖樹

フィリピン・カリンガ族は、棚田を造ることで野生を文化に変換し、大胆に環境を作り替えてきた。そんな人工的な空間である集落に、なぜか野生の樹木が一本だけ残されている。これは何を意味するのか? 和歌山大学システム工学部環境システム学科の平田隆行助手はこの聖樹にカリンガ族の環境に対する考え方が垣間見えるという。集落の形の謎とともに、平田助手に話を聞く。
集落から見た聖樹パパッタヤン_聖樹の他に野生の樹木は皆無

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大阪で発表します

昨年に引き続き、日本建築学会・農村計画委員会、春期学術研究会にて発表することになりました。
近年のアジア農村研究 「フィールドワークからフィードバックへ」
日 時 2006年6月17日(土)10:00〜13:30
会 場 大阪工業技術専門学校1号館3階131教室
申込締切 6月12日(月)
兵庫県立大の宇高先生や日大の栗原先生など、インテンシブフィールドワークの先輩に挟まれます。
「フィードバック」について、少し考えてみたいと思います。

休みました

極度に仕事の効率が悪くなってしまったので、すべてを忘れて、やすみました。
久しぶりに、家で何もせずに過ごしました。
いやー、よかった。
ご迷惑をおかけしますが、復帰です。

「文化としての住まい」-04_「野生を文化に変える棚田」

2006年2月7日産經新聞和歌山版「サイエンス・研究室最前線」
1980年代、フィリピン・カリンガ族の村々はフィリピン政府によるダム開発に反対、命がけの抵抗を行った。何故彼らは政府が示した代替地や保証金には目もくれず、そこまで山奥の村にこだわるのか? 和歌山大学システム工学部環境システム学科の平田隆行助手は、「村人が棚田を通してその土地に根づいているから」だという。単なる農地を超えて棚田に執着するのは何故なのか、平田助手に聞く。
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