7月中旬に、2011年紀伊半島を襲った、台風12号災害の仮設住宅を視察してきました。
奈良県では仮設住宅の約半分が木造で造られました。
残念ながら同じ林業県である和歌山ではすべてプレハブ建築協会の鉄骨造の仮設住宅なので少し悔しい。
奈良の木造、これがなかなか素晴らしいものでした。
この直前に、田辺市で鉄骨造の仮設住宅を視察していて、その違いに愕然としました。
断然木造が良いのです。一瞬で住むなら是非こちら、と感じます。(これはなぜなんだろう?)
鉄骨造は「いかにも仮設」ですが、こちらは「質素でシンプルな住まい」。
住人に声をかけると、評価は高い。
岩手県の住田式の木造仮設住宅を見ていますが、それと較べてもこちらの方が良かったと思いました。
恒久住宅としても転用してほしいと感じました。
地元木材を使用していて、木材のいいにおいがします。
また、外廊下も素晴らしく、良い感じで使われていました。洗濯機はここに置かれています。なお、平面計画はプレハブ協会の標準的な平面と同じです。靴脱ぎが問題となることが多いのですが、この外廊下は良い感じでした。
なお、同じ奈良県の野迫川村も木造仮設住宅があり、そちらも見学しています。野迫川村は、大変標高が高いため、寒冷対策が施されており、若干設計が違っていました。また、後日。
あ、今年度は、木造仮設住宅のことを調べております。