Buffaloブランドの廉価NAS,「LS-WHGL/R1」をRAIDにして1TBにて使用していたが,わずか半年で容量90%越え。HDDを入れ替えることにした。USB外付け(「裸族のお立ち台」)で定期的に差分バックアップを取ればRAIDなくとも大丈夫だろう,ということでRAIDも止め。
NASはHDDの換装が面倒なのだけど,「これDo台PRO」(変な名前のツールばっか・・)を使ったら,比較的簡単だった。
「これDo台PRO」を使用してHDDを複製してもLinkStationは起動するし,容量も増加。なにしろ簡単。ただ,データ部分のパーティションはフォーマットし直さなければならないから,それは楽できない。
今回の手順
1:データのバックアップ
「裸族のお立ち台」を使って,1.5TBのハードディスクをUSB接続,LinkStationのweb設定/バックアップを行う。ハードディスクのフォーマットはxfs。900GBで2日ほどは覚悟。
2:換装HDDの複製
LinkStationのふたを開け,HDDを1台取り出す。「これDo台PRO」を使って,copy modeでコピー。コピー元はLinkStationに入っていた1TB。コピー先は新品の1.5TBのHDD。
3:RAIDの解除
コピーしている間に,HDDが1台になったLinkStationを起動。当然障害報告が出るが無視。RAIDの設定を解除し,パーディションをフォーマット。「2」の前にRAIDを解除するのが正しいのだが,ファイルが失われてしまう場合を恐れて,この順序になった。
4:新しいHDDを入れる。
コピーが終わった1.5TBのHDDをLinkStationに2台目として入れて起動。web設定画面にて1.5TBのHDDのパーティションをフォーマット。増量されることを確認。
5:換装が成功しているか確認。
LinkStationにもとから入っていた1TBのHDDを抜いて起動してみる。新品のHDDだけでLinkStationで起動を確認したらHDDの換装は成功。
6:パーミションエラーを直す
バックアップした1.5TBのHDDをLinkStationに繋いで共有。しかしパーミッションエラーでファイルが読めず。あれれ。しょうがないのでPCで強引にパーミッションを変更。xfsフォーマットはMacやWinでは読めないから,Linuxの出番。MacMiniでKnoppix 5.3のDVDを焼き,Knoppixで起動。(CD版ではxfsはうまくマウントできなかった。)1.5TBのHDDをUSBでつなぎ,パーミッションを変更する。使ったコマンドは大体以下の通り。
デバイス名を知る。
fdisk -l
書き込み可能でマウントする
mount -w /dev/(デバイス名)
パーミションを変更
sudo chmod -R 777 /mnt/(デバイス名)/_backups
7:バックアップを戻す
LinkStationにUSBでバックアップのHDDを繋ぐ。共有開始すると,おぉ,ファイルが見えるようになっている。Macを使って,バックアップされていたデータをLinkStationの大きくなった領域に,ネットワーク越しにコピーする。
(結果)
LinkStationは1TB+1.5TBという対称性のない構成になりましたが,一応動いています。しかし,いくらGigabit Etherとはいえ,ネットワーク越しのバックアップ復元は遅い!本当はLinkStationにtelnetしてcpかrsyncすれば良いのだが,telnet入れるのがおっくうで止めてしまいました。
今回は「これDo台PRO」を使っても,ちゃんと換装できた,という事例でした。