- 2012-08-22 (水) 15:34
- 建築と場所
現在、閉館しており、再開の計画はありません。建物の老朽化もあり、山上遊園の状況を考えると、この建物に大規模な投資が行われる可能性は低いと思われます。今のところ、保存運動があるとも聞いていません。大阪や奈良の人ならば、馴染みがあるかもしれません。全国的には知名度は低いように思います。
かくいう私も、関西に住んで20年も経って、はじめて訪れました。遊園地にはそもそも縁がなく、見学のために入園料がかかったり、ケーブルカーに乗ったり、ハードルが高かったのですね。
やっと見てきました。
1969といえば大阪万博の前年です。 形にその時代の息吹を感じますが、この計画はもともと、生駒山上に、新しい都市郊外のまちづくりを行おうという計画があり、その一部であったと認識しています。都市近郊に、都市と農村の融合したまちを作ろうとし、そのランドマークとしての意味を持っていたように思います。
その意味では、八王子の大学セミナーハウスの計画を、まちづくりの規模に拡大したものかもしれません。
なお、カタチは、自由なコンクリート造形を行う、ル・コルビュジエ後期のモダニズム。それに、インド・ジャイプルの天文台、ジャンタル・マンタルを連想させます。
また、箱根のコンペ案(吉阪隆正・未完成)を髣髴とさせます。
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