選挙、災害、

かなり時間が空いたけど、大統領選と災害について。
大統領選のブッシュの勝利、かなり考えることが多かった。
銃規制に反対するものと共和党支持者が重複していた事実、
9.11とイラクは関連があると思っている人が55%いて、共和党に投票していたこと、
沿海都市部は民主党、田舎の中西部は共和党という地理的な違い・・・
なかでも、もっともビックリしたのは、「リベラル」という言葉と「コンサバティブ」という言葉の使われ方だった。


「彼は、リベラルだ」という言葉が本気でネガティブキャンペーンになる。
同性結婚、マイナリティの権利主張、そういった考え方は選挙戦略上、明らかにマイナスになる。
欧州との考え方の違いが明確だ。フランスやドイツ、カナダとは全く逆の国になろうとしているようだ。
「Easy Rider」(デニス・ホッパー監督)を思い出す。

「自由を説く事と自由である事は別だ。カネで動くものは自由になれない。アメリカ人は自由を証明する為なら殺人も平気だ。個人の自由についてはいくらでも喋るが、自由な奴を見るのは怖い。」(Easy Riderより引用)

そういえば、ライダー二人が犬のように殺されたのは南部だったな、と思い出す。
アメリカの保守(コンサバティブ)とは、「自由を守る」保守ではなく、「聖書に立ち返る」保守ということなのだろうか? だとすると、イラクの戦争は、合理的にはオイル目当てで、感情的には宗教戦争ということなのか・・・。
華氏911やブログなどの個人発信メディアの発達も、田舎のオッちゃん、オバちゃんにはまったく効果がなかった。自分の都合のいい、耳ざわりのよいニュース報道だけを流すFOXのような報道ニュースしか見ないのだろう。情報の多チャンネル化とは、結局自分と意見を同じくするものがタコツボ的に集まっていることを意味しているのだろうか?
さて、災害について。
被災者が一番求めているもの、それはズバリ、現金。なにより現金。
ただ、学生は、役に立たなくてもいいから、思いのあるものは現地に行くべし(ただ、役に立たなくてもいいが、迷惑にはなるなよ)。 誰かの役に立とうとすること、それを直接自分の手で実行すること。 
誰かの役に立つことで自分にもたらされる「何か」を知ることが出来る。それは一生の財産になるから。もちろん何の役にも立たなかった自分へのふがいなさでもいいから。
災害ボランティアだけど、直後のマスコミが殺到している間はボランティアも沢山いる。それはそれで結構。問題は、そのあと。社会の関心が薄れ始めた頃、現金ではフォローできない問題があらわれる。避難所が解散し、潰れた住宅が撤去され、目に見える形で災害を感じにくくなった時、弱者は見えなくなる。それを追跡しフォローするのは、ボランティアしかいない。マジで。

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