El Capitan (OSX 10.11)日本語入力プログラムをATOK風キーバインドに

(注:MacOS Sierra(10.12)向けはこちら

El Capitan (OSX 10.11)が正式リリースされました。
日本語入力関連で,Yosemite(OSX 10.10)からの変化は「ライブ変換」でしょう。確定にスペースキーを打つ必要がほとんどなくなりました。また「テキストエディタ」で縦書きできるようになりました。Pagesでもできない機能です。

さて,当ブログにて昔から扱っている「ATOK風キー操作」について。改造に必要な「KeySetting_Windows.plist」ファイル,今回も作成いたしました。これまで同様,apple謹製ファイルに必要な変更を施しています。ただし…

新しく導入されたセキュリティ機能 System Integrity Protection (SIP、別名 rootless)のため,KeySetting_Windows.plistファイルを入れ替えることができません。/System 以下のファイルの変更はできなくなっています。

これを回避するには,csrutilコマンドを使ってSIPを無効化しなくてはなりません。(作業が終わったらSIPを有効に戻しましょう。 SIPとcsrutilについてはは,Appleチャンネルを)

SIPを無効化すれば作業はYosemite(OSX 10.10)の方法とほぼ同じです。以下,今回の手順です。


(セキュリティを一時的に解除し,システムフォルダを変更します。自己責任でお願いします)

1;「システム環境設定」→「キーボード」→「入力ソース」を開いて、「Windows風のキー操作」のチェックを外す。
2:システムを終了し,起動時に「コマンドキー+R」を同時に押して「リカバリーモード」で立ち上げる。
3:メニューバー「ユーティリティ」の一番下,ターミナルを選択
4:ターミナルにて,英数小文字で csrutil disable と打ち込んで,リターンキー。これでSIPセキュリティが解除されます。
5:メニューバー「林檎マーク(アップルメニュー)」から「再起動」
6:通常起動したら,Finderにてファイルメニュー「移動」から「フォルダに移動」を選択。
/System/Library/Input Methods/JapaneseIM.app/Contents/Resources
と入れる。
7:開いたフォルダで,「KeySetting_Windows.plist」を見つける。そしてファイルの名前を変更しておく。「KeySetting_Windows_original.plist」など。(管理者パスワード必要)
8:ここからダウンロードした「KeySetting_Windows_atoklike.plist」をこのフォルダに入れる。(管理者パスワード必要) そしてファイル名を「KeySetting_Windows.plist」に変更。
9:システムを終了,起動時に「コマンドキー+R」を同時に押してもう一度「リカバリーモード」で立ち上げる。
10:メニューバー右「window」の横にある「ユーティリティ」の一番下,ターミナルを選択
11:ターミナルにて,英数小文字で csrutil enable と打ち込んで,リターン。これでSIPセキュリティが戻ります。(当初記事ではcsrutil eableとなっていました。コメント欄からの指摘を受け,訂正いたしました。ありがとうございました。)
12:メニューバー「林檎マーク(アップルメニュー)」から「再起動」
13;通常起動後,「システム環境設定」→「キーボード」→「入力ソース」を開いて、「Windows風のキー操作」にチェック。


 

うまくいきましたでしょうか? OSXの純正日本語入力,どんどん進化しているようです。

El Capitan (OSX 10.11)日本語入力プログラムをATOK風キーバインドに」への7件のフィードバック

  1. ピンバック: poly-tanked cosmos - MacOS Sierra (10.12)日本語入力プログラムをATOK風キーバインドに

  2. コメントありがとうございます。
    公開した甲斐があったと,嬉しく思います。
    また,キーバインド変更などの要望がございましたら,ご連絡ください。

  3. はじめまして。ATOK 2015/2014 とEl Capitan / Yosemite との相性が非常によくないことに悩んでおりましたが、キーバインドには気づきませんでした。参考ななります。ありがとうございます。

  4. 迷ってましたがやっとOSを、El Capitanへアップデートしました(^o^)
    safariの描画速度が速くなりましたね。でもMailアプリで着信音が時々鳴らないなどのバグに閉口しています。
    日本語入力は、今回もATOK風キーバインドを使用させて頂きました。快調に動作しております。
    ATOK2014も購入してはみましたが、El Capitanの日本語変換内容のがかなりしっくり馴染むのでして、そうなるとATOK風キーバインドにお世話になる訳でして。。。。とても感謝です。

  5. ATOKでないと違和感があってしょうがないもので、愛用しております。
    El Capitanにも早速対応していただいて、どうもありがとうございます。

    11番のところですが、eableではなくてenableではないでしょうか。
    ターミナル使えるような人であれば分かるとは思いますが、念のためお知らせまでに。

    • ceriseさん,ご指摘ありがとうございます。
      enableですね。ここで詰まってしまう方もいたかもしれません。
      ありがとうございました。訂正しておきました。

  6. ピンバック: poly-tanked cosmos - Yosemite(OSX 10.10)日本語入力プログラムをATOK風キーバインドに

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください