吉阪隆正の実作と不連続統一体

富山・呉羽中学校の取り壊し、吉阪隆正展「頭と手」など、ポリタン・コスモでは吉阪隆正に言及する機会が多かったのすが、ちょっとまとめたいのと、実作を見てきた報告。
吉阪建築の住宅でもベストだとおもわれるヴィラ・クゥクゥ_近藤邸_1957。
「ゾウさんの家」として地域に愛されていたという。(ちなみに、吉阪のクゥクゥ→象、象のセラカント→シーラカンス、という名前の連鎖があります。面白いネ。)
クゥクゥは少なくとも自邸/浦邸とともに吉阪住宅建築3傑に入る。遂に場所がわかったので行ってみた。
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メンテがしっかり行なわれていて、当初の姿を全くそのまま伝えている様に驚く。植栽まで同じではないか?と思うくらい。
浦邸のメンテのすばらしさに匹敵。(現役の住まいですから、見学は『パッと見』です。)

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吉阪隆正「頭と手」

12月17日、ANAの0700発の飛行機で東京へ。
学会の図書館に用があるのだが、集合住宅(代官山ヒルサイドテラス、経堂の杜)の写真を撮ること、そして、吉阪隆正展とシンポジウムを見ること、つが一番の目的。(経堂の杜についてはまた後日)
会場は30分前にすでに長蛇の列。席を確保してから、展覧会を見る。油土の模型が存在感を出しているが、なによりも興味深かったのは、本人による図面。建築じゃなくて、インフィルとしての生活が描き込まれている。
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自分の実測図面とだぶる。ここに原点を見た、という感じ。
そして、いよいよシンポジウム。

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+8000アクセス

当サイトがグーグル検索にあたるようになり、アクセス数が倍増しています。
50日で5000アクセス、一日100アクセス。
こうなってしまったらサイトの存在自体をオープンにしていく方向で行きたいと考えます。和歌山大学システム工学部サイトからも辿れるように致しました。
受験&受験校選びのシーズンですので、大学選びの参考資料のひとつとして見てもらってもいいのではないかな?
正月に、「プロフ」などを充実させる予定です。

一乗閣

12月8日(かなり前だな)久々に睡眠とって朝イチで「一乗閣」に行きました。
下宿から車で30分以内の、根来寺に移築されています。これが現在、存続の危機だとか・・・
和歌山県文化財センターが現状調査をしているところを、本多教授、オスカーニイヤマ氏、メリッサ氏と4名で見学。(建築家の中西重裕先生もその後来たらしい。)
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この一乗閣、1897年にたてられた、和歌山県の県議事堂です。
和風なので根来寺が買い取り境内に移築しています。
この建物、基壇の上にあって、プランは左右対称の西洋様式建築風。
でも立面は和風。
でもって中身は議会制民主主義の象徴である議場。
議場とは言っても、実際は芝居小屋にそっくりの公会堂。
トンデモ建築。明治の何でもアリ感が漂います。

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災害とマスコミ

ちょっと時間が出来た・・・
先日、飛田で人と防災未来センターの牧さん、越山君(同級生)に会いました。興味深かい話を聞きました。
1:新潟地震よりも23号台風被害の方が、被害は大きい(被災エリアが広く、総額も大きく、死者も多い)
2:台風23号被害は豊岡よりも、洲本の方が被害が大きい(総額も大きく、死者も多い)
なのに、だれも洲本なんか気にしていない。
和大だって、新潟には飛んで行くけど、足下の洲本には誰も行かない。
つまり洲本は完全に見捨てられている。
テレビ向きな、災害スペクタクルあふれる画像がなかったことが原因か。洲本に「タマちゃん」でも上陸すれば話は違ったのだろうけど・・・

 ところで、そもそも、例えばTV報道が水害の様子を映像で世間一般に伝えることの目的は何なのでしょうか?視聴率を稼ぐことだと言われればその通りなのでしょうが、その発想や態度からはいったい何が生み出せるというのでしょうか?。もしTV報道の目的が純粋に視聴率を稼ぐことにしかないのだとすれば、そんなメディアが「ジャーナリズム」を気取るのは厚かましいですよね。トラバ:あさみ新聞、2004 12 15 12:05 午前

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