「文化としての住まい」-02_村のひろがりと忌籠り

2006年1月24日産經新聞和歌山版「サイエンス・研究室最前線」
前回はフィリピン・ルソン島少数民族カリンガ族の「血讐」について話を伺った。命によって罪の代償を得る「血讐」が、村の治安を維持すると同時に村の結束を強めるという。今回は村の結束を感じられる、村を閉ざす儀礼、忌籠りの儀礼について話を聞いた。
blocked gate at Kalinga's village

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「文化としての住まい」-01_カリンガの村

2006年1月17日産經新聞和歌山版「サイエンス・研究室最前線」
日本は世界第二位の経済大国でありながら、景観は三流国。町並みや景観に対する意識が高まっているものの、美しい景観を生み出す方法は定かではない。一方で、歴史的な町並みや古い集落では、万人が美しいと思える景観が広がっている。この違いはなぜ起こるのか。和歌山大学システム工学部環境システム学科の平田隆行助手は「集落には人間と自然、個人と社会をうまく関係づける『住まうための文化』がある」と指摘する。そこでは毎日の生活と風景とがきちんと関係づけられているという。山奥の集落を研究対象としながら、現代の街や建物の提案を行っている平田助手に、フィリピンの集落での調査体験をシリーズで聞いていく。
young mam and her child at Kalinga village

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産經新聞和歌山版の連載が終わります

本日、最終回の原稿を脱稿しました。
三ヶ月、しかも相当忙しい時期の三ヶ月。
担当のやぶうちさん、ご迷惑とご心配をおかけしました。ヒヤヒヤものだったとおもいます。
転載許可が頂ければ、順次こちらにアップして行きたいと思います。
とにかく、終わりです。
さて、次か、

あっちでも書いています

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ライブドア、大変だなぁ。死者まで出てしまった。数年前の光通信を思い出す。
「日本のいわゆる「有名なIT企業」って、テクノロジーがない。あんなのIT企業じゃない。」 そう情報系の先生と話し合っていたことがあるが、ライブドアもまさにそれで、技術的には何もない。
だから、ライブドアが明日つぶれても、(株主と従業員以外は)誰も困らない。
アメリカのIT企業、GoogleやAppleやAdobeやAmazonが無くなったらちょっと困る。MSでさえつぶれたら困る(笑)。
でも、ライブドアがなくなってもあまり関係ないのだよなー。
楽天もそう。
ITベンチャーに対する投資する側の無知が引き起こした状態の気がする。
さて、そんなことはどうでも良いや。
この数日で、いくつか、最近書いた文章を順次紹介して行く予定。
「世界住居誌」(2005)では、「フィリピン・カリンガ族」のページを執筆しています。
他にも、和大の本多友常教授、嵯峨芸大の山村高淑助教授など現在研究をともに行っている先生や、昔からよく知っている先生方が勢揃いしている本です。