Nucleusアップグレード

911ですね・・・
昨日、毎週恒例にしていたサーバメンテを行ないました。いくつかセキュリティホールを塞ぎました。さすがに50日も経つといろいろあるなー。サーバの管理ディレクトリを刷新。
同時にNucleus(このBLOGシステム)をv3.1へアップグレードしました。脆弱性が発見されていたためです。ちゃんと動いているようです。簡単でした。これでフリーだなんて・・・すばらしいなー。参照したのは、ここです。

学校テロルとコーカサスの虜

ロシアの学校テロ・・・ひどいすぎる・・・
ひとつの映画を思い出した。「コーカサスの虜」だ。
トルストイの小説を「チェチェンとロシア」に置き換えた話。
ロシア兵に捕らえられた自分の息子と交換するために、ロシア兵の捕虜を金で買ったところからストーリーが始まる。コーカサスの山岳地帯の村で、何も知らずに紛争に参加し捕虜になった新米ロシア兵と、それを監視する村人がともに暮らす。民族・国家の「憎しみあい」が前提にあり、しかし同じ村で一緒に暮らしコミュニケーションしていることから生じる「親しみ」が交錯する。「憎しみ」と「親しみ」のバランスの上で捕虜として生きているロシア兵だが、ちょっとしたきっかけでそのバランスが崩れると、殺されたり、開放されたりする。
ロシアの新兵は捕虜でありながら「敵・味方」という図式の外に出る。また世話をしていたチェチェンの少女も監視役でありながら「敵・味方」の単純な関係ではなくなっていく。
ロシアの新兵は一人村から逃れるが・・・ロシア軍は村に報復の空爆し始め・・また、憎しみあいが繰り返される・・
憎しみが憎しみを生んでいては、何も改善しない。

華氏911

札幌で華氏911を見たので、一応コメント・・
1:ムーア自身が言っている通り、これはムーア自身の政治運動であり、中立的なドキュメンタリーではない。この映画はあくまで「勝手連」な米大統領選挙キャンペーン。だからかなり意図的な編集・効果が使われている。あくまでネガティブ・キャンペーン(対立候補者の揚げ足とり)。もちろんそれが悪いわけじゃないけどこれを誤解しないようにしないと。
2:アメリカ政府と親米産油国(サウジとクェート)と大企業との結びつきはブッシュ親子に始まった話ではない。石油危機のころからあった話だ。だからブッシュが辞めても、この構造は変わらない。だから、非・アメリカ有権者がこの映画を見るならば、「反ブッシュ」ではなく、「アメリカの実態」として見るべきだ。ブッシュが辞めたら済む問題じゃない。
3:ムーアがやっていることは、無知でいつも損している貧困層に「実はこうなってんだ」と教えていること。ムーアは共和党員に民主党候補者を投票させようとしているのではなく、貧困層に情報を与えようとしていることだ。貧困層にもわかりやすくするために、コメディタッチでロックな映画になっている。ワシントンポストに投稿するのではなく、わかりやすい映画にすることに、ムーアの特徴がある。
4:日本にとって重要なお宝映像が入っていた。日本では公開されなかった日本人拉致事件のビデオだ。拉致された日本人が首にナイフを突きつけられ、「切られる寸前」の映像。「自衛隊撤退」の世論が高まることを恐れた日本政府がマスコミに規制をかけ、お蔵入りになったと言われている。ネットでは出回ったらしい。当時は自衛隊派遣のばかばかしさ、理不尽さを棚に上げて、拉致日本人3名の「身勝手さ」が問題になったけど、どうかと思う・・・。そもそも拉致日本人が開放されたのは外務省の動きではなく、そういった草の根ネットワークの人たちの働きだったし、また鉄砲持った自衛隊がイラクで一体何をしたというのだろう??? とにかく、この映画見て「アメリカの犬」の日本という状況をもう一度考えなあかん。
5:オイルに依存した状況が、やはり問題なのだろう。
石油を燃やした国が富むという構造が20世紀にはあった。それが南北問題をうみ、環境問題を生み、戦争を引き起こす。リニューアブルエネルギー(風力とか)に転換することは、この構造からの脱却できるということだ。COP3京都議定書は、そのためのルールだったはず。「一人勝ち」のアメリカが「抜け駆け」している現状はホント、おかしいよな。

高野口すげぇ

3日は朝から高野口へ。神吉先生と神吉ゼミの北川さんと高野口パイル織工場ツアー。
木造のパイル織工場ですが、時代によっていくつかに分類可能。
A:ノコギリ屋根型(方形プランを持つ。ハイサイドライトでとても心地よい明るさ。大正から戦後にかけて広く分布)
B:平屋トラス屋根(細長いプランを持つ。織機が大型化、電力化するにつれて建築も変化。2層から平屋へ、また階高が高くなる。昭和初期〜朝鮮戦争特需(1950)にかけての建物は、高野口小学校と酷似。影響が伺える。
20040904-DSCN4549.jpg
重層するトラス、柱の森、やわからな光と木材の香りを嗅ぎながら、大戦特需、敗戦、朝鮮戦争・ベトナム戦争特需、そして織物産業の衰退といった歴史を如実に反映する工場にたたずむと、高野口と言う工業生産都市を感じることができた。
実に深見のある空間体験。それにしても木造トラスは美しい。ホント、美しい。
さて、途中で見つけた民家でとんでもない発見。
飛田・百番の初代オーナーで発注者の自宅。飛田百番で発揮したデザインを住宅に実に美しく取り入れている。それが完璧に使われメンテされている!
それにしてもかわいいデザイン!!すばらしい配色!!
これ、手洗い場。
20040904-DSCN4637.jpg
お次は浴室。
20040904-DSCN4626.jpg
そして、トイレの手洗い(かわいすぎる!!)
20040904-DSCN4636.jpg
参りました。いや、すばらしい。もう、どうにでもして!